美しく神秘に満ちた夜空の星星、アフリカ大陸赤道付近で撮影した星雲、星団の写真を動画にまとめてみました。
説明文は英語です。
子供の頃から、星を眺めるのが好きだった。
星空を見上げると、いろんな物事への探究心、妄想が次々に生まれてくる。これは子供の時も今も変わらない。
銀河、星雲、星、惑星、地球、そしてそこに住む生き物たち、あらゆる物質、そして今ここに生きる僕自身。
なんでもない当たり前の事なのに、星空を眺めていると、不思議さと奇跡的なものを感じる。
数十億人もの人が住んでいる地球上、たった一人の自分、大宇宙の中にいるたった一人の自分。
250万年の未来にアンドロメダ大星雲から銀河系を観測すれば、そこにはこの地球上にいる今の自分がいるという事実、逆に今のアンドロメダ銀河から地球を観測すれば、そこにはアフリカの大地を直立二足歩行を始めたばかりの石器時代の人類がいる地球がそこにある事実。そんな遠くであり、250万年も時間を隔てるアンドロメダ銀河であっても、この宇宙空間で2000億も数えられている銀河の中では最も地球から近い銀河なのだ。
広い宇宙の視線からみてみれば、人間の生きている今という概念もあまり意味を成さなくなってしまう。
宇宙のどこに行っても、どこでも今という時間が流れていながら、宇宙というあまりにも広い空間では同時に今を分かち合える場所が他に無いという事。
そして、相対性理論で考えれば1億光年だろうが、100億光年の遠くだろうと、光の速さで旅をしてきた光の光子自体はこっちの世界に換算すると、年を取らずに一瞬で、そこにたどり着いてしまっていた事になってしまう事実。
とにかく星空を眺めながら考えれば考えるほど、不思議さに取り囲まれてしまい、興味も尽きない。
人類発祥の地とも言われるアフリカの大地。晴れあがった夜空を縦断する天の川を眺めれば、大宇宙に浮かぶ地球の姿、そしてそこに住む自分の姿を思い浮かべる事が出来る。それもとても小さな存在として。
争い事の尽きない世の中だけれど、もっとお互い思いやりあってうまく生きていればと願ってしまう。あらゆる方向に無限に広がる宇宙にいながら、僕たちには地球にしか生きれる場所が無いんだし。
太陽が燃え尽きる遠い遠い未来、人類はどうしているのだろうか。
ヌーが大地に帰るように宇宙に帰っていくのだろうか。
星空を眺めていると、妄想が次から次へと沸いては消えていく。
岩本貴志