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Photographer Takashi Iwamoto Blog

ブログ | アフリカ フォトグラファー 岩本貴志|ドキュメンタリー ビデオ / 写真 撮影

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執筆者の写真岩本貴志

エンジンオイルで変わるパフォーマンス【実体験】ランクル75型(1991,1HZディーゼル)

更新日:2023年8月2日


Total Diesel Engine Oil


21年間乗り続けるランクル75、購入当初より調子がいい





このブログを書いるのは、ケニア、ナイロビ在住のフォトグラファー。



乗っているランクルのご紹介


トヨタ、ランドクルーザーHZJ75、トゥループキャリア、通称トゥルーピー、1991年製

エンジンは4200cc直列6気筒、自然吸気ディーゼル、1HZエンジン搭載車。


2002年から21年間ずっと乗り続ける正真正銘の愛車。


LandCruiser HZJ75 Rogo

この車、筆者が購入する以前は、ワールドビジョンにてケニア北部のトゥルカナエリアで活躍していたもの。


現在、購入当初よりも格段に調子がいい。





 

サーモスタットの交換で燃費大幅向上


特に、サーモスタットを76℃から82℃に交換以降、燃費が良くなった上、いつでも安定したパワーが出るようになった。


渋滞時、エンジンが適温に保たれるようになってからからというもの、上り坂でもギアを落とさず、グイグイ引っ張り上げてれるようになった。

3速に落としていた坂が、4速のまま登れたり。


燃費は、サーモスタットを交換する前の最高記録は、燃費9.9km/lだったのに対し、交換後、12.1/lをたたき出した。

区間はナイロビからマリアカニという所までの、走行距離464km、標高差1300メートルほどの下り基調の区間の記録。


エンジンの温度がパフォーマンスに大きく関わっている事を確認する事となった。


実際の燃費はさらに良いはずで、2個ある燃料タンクの使っていない側のゲージの表示が、走るほどにわずかずつ増えていったから。


使われなかった燃料が、使われていないタンクに燃料が送り込まれたという事。

いわゆるスイッチの不具合。


となると実際は、13km/lぐらい走っているかもしれない。





 

購入当初より調子がいいのは高性能エンジンオイルにも大きく由来



そして、もう一つ、燃費とエンジンの調子に直結するのがエンジンオイル。


31年経つ車だが、走るほどに調子がよくなっている。


燃費、パワー、そして静寂性。


静寂性に関しては、静音化するために、床にタイヤチューブを敷いたり、配線ケーブル類が揺すられないように固定したり、ドアヒンジの連動金具をアクアリウム用のエアーチューブで覆ったり、、、


年の割にはあまり走っていないのもある。



走行距離はゲージには23万キロになろうとしているが、実際は29万キロほど走っていると推測している。


1HZエンジンが本調子を出すのは10万キロを越えてから、20万キロを越えるともっと調子が良くなってくるようだ。




 

エンジンオイルによって大きく左右されるパフォーマンス



という事で、今回は筆者の経験を元にオールドランクルにベストなエンジンオイルについて話す事にする。


ここで話す事は、全ては筆者自らの体験に基づくもの。


同じ車種でも、そのコンディションによって同じ結果が出るわけでもなく、人によっても感じ方も違う。


という事で注意書き



※あくまでも参考までに

  • ※使ってきたエンジンオイルは、ケニアで普通にスタンドで手に入るオイルに限られ、銘柄もケニアのもの。

  • ※エンジンの調子に関しては筆者の妄想も含まれた主観でしかない事。

  • ※この記事に出てくるというか、使ってきたエンジンオイルは全て、鉱物油(ミネラルオイル)

  • ※記憶を頼りに書いているので、間違えも多数あるはず。

  • ※全ては年数の経った6気筒、4200cc自然吸気ディーゼル、1HZエンジンの特性であるという事



 

オールドランクル、ディーゼルエンジンにベストなエンジンオイルは?



20年ほど前の事、ケニアではリサイクルエンジンオイルがメーカーロゴの入りのポリタンクに入れられ、あたかもメーカー純正のようにして出回っていた。


そんな怪しげなオイルを入れると、やはり調子は悪くなる。


それなりの性能というか、とりあえずは普通に走るが、調子がいいとはいえない。


当時、車の事についてまったくのど素人だった筆者でも分かるほどだった。

1000kmぐらい走ると、もうへたりを感じるほど。


エンジンオイルは店では買うな!スタンドで買え!とよく聞いた。

理由は、そんな怪しげなリサイクル品をつかまされないようにするため。


でも、あえてどんなものだか一度だけ試しに使ってみたのだ。




エンジンオイルの交換頻度は?


購入当初のエンジンオイル交換は2500kmごとに行なっていた


エンジンオイル交換は購入当初から大抵2500kmごとに行なっていた。


最近では、エンジンのコンディションで判断、3000kmから、5000kmの間で行なっている。

その事については後に理由を述べる事とする。



メーカーの指定、説明書きには、5000kmごとに交換となっているが、以下過酷環境では2500kmごとの交換となっている。

  • 標高2000メートル以上

  • 悪路走行、オフロード走行

  • 短距離走行が多いなどなど


ナイロビの標高は1700m、自宅あたりは1800m、ケニア西部には2500mを超える峠がいくつもある。


悪路走行が多く短距離走工も多かったので、まさしく愛車が置かれている環境は苛酷環境。

という事で、マニュアル通り、エンジンオイル交換は2500kmごとに行なっていた。


当時はエンジンオイルも安かったのでオイル交換もそう苦でもなかった。

11リットルのオイルとオイルフィルターを交換しても、3000円ばかし。


車について、いろいろと教えてくれていた人も2500kmを推奨していた。





エンジンオイルの種類とパフォーマンス


ずっと使っていたSAE40シングルグレードオイル


遠い昔、当時の記憶はあいまいなので、ご了承を。


使用オイルは、シングルグレード、SAE40を使用していた。

APIはSEだったかな?


安いオイルを頻繁に交換というモットーでサービスを行なっていた。


当時は、ランクルやランドローバーのディーゼルエンジンには、ケニアでは一般的にシングルグレードSAE40が普通に使われていた。


マルチグレードオイルも当時は10w-30だったな、あったがあまり使われていなかったような記憶。


2002年からしばらくの間の話。



ナイロビは寒い冬も無いので、シングルグレードでも特に問題ない


問題無いと言っても、朝一の始動でエンジンが安定するまで暖気に長めの時間を要していたのを思い出す。


いずれにせよ、当時は車について何も知らない筆者、エンジンオイルなんかどれでも大差ないでしょう!てな感じ。一番安いエンジンオイルを、2500kmおきに交換していたのだ。


当時のその安いオイルだと、ちょうど2500Kmぐらいでエンジンオイルのへたりを感じる頃合でもあった。




エンジンの調子が良くなるオイル、悪くなるオイル


他の種類のエンジンオイルを試すうち、

オイルによるパフォーマンスの変化を知る事になったのだ。



基本使っていたのはカルテックス、デロゴールド SAE40 安いくせにエンジンの調子はすこぶる良かった。他社製の同粘度のオイルも使ってみたが、これがいちばん調子がいい。


その後は、ルビア クラシックかな?トータルブランドになったがおそらく中身は同じだと思っている。


値段も同程度で同じくいちばん安いエンジンオイル。

説明書きをみるとガソリン、ディーゼルエンジン共用



いろいろと試した中で、値段が安い上、エンジンの調子も良かったので、結局このコスパのいいエンジンオイルに落ち着いていたのだ。



1000kmぐらい走って調子の良くなるオイル


何度か一つ上のグレードのオイル、DELO6200 SAE40を試してしてみたが、どうも愛車の1HZエンジンとは相性が悪かった。


交換直後、特に朝一のスタートアイドルが安定しなかった。


粘度が強すぎたののか、エンジンは重たそうに回転。

1000Kmぐらい走ると、なじんでアイドルが安定してくる。

エンジン内部のスラッジ、カーボンとか汚れが混ざってちょうど良い粘性にでもなるようだった。


うたい文句の通り古いヘビーデューティーのトラックのエンジン向けのエンジンオイル。


長年、長距離を走ってきたエンジンで調子よく回してくれるエンジンオイルだと思っている。

へたってきたエンジンでも、密閉性を確保して調子を保つ、そんなイメージだ。


Delo6200は、愛車の1HZエンジンには向いていなかった。


その後このエンジンオイルは、ケニアではTOTALブランドとなりLubia 6200として売られている。

API-SE だったかな?


このオイルはアルカリ成分が強いようで、ヘッドカバーのプラスチックに垂れると、塗装がダメージを受けるほどだった。


長距離を走りに走った車向けのエンジンオイルで、愛車の1HZエンジンはそこまでへたっていなかったのだろう。




その後、再びいちばん安いデロゴールドを入れると、エンジンの調子は良くなるのだった。


デロゴールド、もしくはルビア、クラシックといういちばん安いオイル、愛車にはベストマッチ、調子が良かった。


同じ粘度表示なのに、実際の粘度は違うんだな・・・




エンジンコンディションによっても変わるベストなエンジンオイルとは?

調子が悪くなったマルチグレード10W-30



一度、10W-30のエンジンオイルを入れた事があったのだが、エンジンの調子はすこぶる悪くなった。


症状は、まず朝の始動時に白煙が出る、アイドルが安定しない、走ってもパワーが出ない感覚。


こちらのエンジンオイルは逆に粘度が柔らかすぎたようだ。


このオイルを勧めてくれてたランクルのオーナーは、このオイルがいちばん調子がいいとの事。彼のランクルはほぼ新品。


同じエンジンでも、その走行距離、リングやピストンの状況によってもベストなエンジンオイルは変わってくるようだ。



新しい1HZエンジンでは調子が良くても、古い自分の車では調子が悪くなったのだ。



この経験からマルチグレードオイルは古い1HZエンジンには向かないと刷り込まれ、最近になるまでずっとマルチグレードは使わなかったしだいである。





オールドランクルにベストなエンジンオイル 15W-40


ずっとSAE40グレードを使っていたが、カー用品店のオーナーに、1HZエンジンには15w-40良いぞ!と15w-40のオイルを試してみた。


すると、これが愛車とベストマッチ!


今までベストと感じていた、SAE40シングルグレードのエンジンオイルと比べ、いろいろな点でパフォーマンスが改善した。



15w-40エンジンオイルで、パフォーマンス改善点


  1. エンジンが、低回転から高回転までノイズが軽減され、より滑らかに回転するようになった。

  2. 峠の上りでも高回転までスムーズになおかつ力強く、引っ張れるようになった。

  3. 寒冷時の朝、スタート早々滑らかに回転。朝からほとんど白煙も発生しなくなった。

  4. アイドルも安定し、アイドルスピードをさらに低く設定出来るようになり、燃費の軽減と、エンジンブレーキの強化につながった。

  5. 峠を登る際のエンジン温度もより低く保たれるようになった。



とってもとってもいい事尽くめ、

これを知ってからはもうSAE40シングルグレードには戻れないな。



エンジンオイルの銘柄は


いずれもメーカーはトータル 15w-40のエンジンオイル 

  • Lubia XT API CF4/SJ

  • Lubia TIR 7400 API CL4/CH4/SL ちょっと値が張る


どちらのエンジンオイルでもエンジンは非常に調子がいい。




両者の違いは?



1HZベストマッチエンジンオイル、Lubia TIR 7400 そして Lubia XT


Lubia TIR7400 & XT
Oil Change, Lubia TIR 7400 to Lubia XT

Rubia XT と RUBIA TIR 7400 交互に使ってその違いを検証してみた



それぞれの特性は



長距離性能


長距離までより高性能を維持するのはRubia TIR 7400


Rubia XTは、3000kmぐらい走るとヘタリはじめを感じてくる。

へたりは、始動直後のアイドルの不安定性と多少の白煙、そして高回転時のノイズから感じ取れる。


3000キロではまだまだ小さなもの、4000キロぐらいまで走ってオイル交換したほうがいいな、と感じてくる。


エンジンオイルがへたってくるとエンジンオイルが走行とともに、少しずつ減るようになってくるので、こちらも交換の目安にしている。




Rubia TIR 7400は、3000kmを越えてもほとんどへたりを感じない。

5000km弱走って、Rubia XTの3000kmのヘタリと同程度。

5000キロを越えてもまだまだ走れる感じ。


スラッジ、カーボンなどはオイルがへたっていなくてもオイルの中に蓄積してる訳なので、保険的に5000kmで交換する。


ちなみに、シングルグレードのデロ ゴールド や ルビア クラシックは2500Kmほどでへたりを感じていた。



両者のによるエンジンパフォーマンスの差


パフォーマンス的なものは、TIR7400の方が、高回転までよりスムーズに回る。

ただ、オイル交換直後から1000kmぐらい走って本調子になる感じ。


交換直後は少しだけ不安定になるので、エンジンのエンジンアイドルスピードは多少上げる必要が生じる。


1000kmぐらい走るとオイルがなじみ、よりスムーズになるのでアイドルが絞れる。

オイルは新しいほうが性能がいいはずに感じるのにどうしてなのだろうか?


燃費と、エンジンブレーキの効き、低速安定走行を優先して、アイドルスピードはできるだけ絞っている。


アイドルスピードを低く設定すると、悪路の急坂の下り、フットブレーキをほとんど使わずエンジンブレーキで安定してゆっくりと走れるので非常に安定する。


そんなアイドルスピードも、エンジンの調子に合わせてこまめに調整している。



それと比べて、Lubia XTは交換直後から本調子。


この違いの理由は粘度の差?




オイルを交換してヘッドカバーの隙間からオイルが染み出すようになった


ただ、Lubia XT から Lubia TIR 7400 に交換して、ヘッドガスケットから、エンジンオイルが染み出し始めた。


ミネラルオイルにしても、分子ポリマーがより小さなものだと想像される。

合成オイルなど入れたら、もっと染み出しくるのだろうな。きっと、、、

まだ試していないのでなんともいえないが。


そろそろヘッドカバーのオイル漏れ、シリコンで防ごうかと思っている。


ヘッドカバーのガスケットは純正のものを使用しているのだが、オイルの関係かエンジンオイルが漏れてきた。


以前、粘度40のオイルでは全くといって良いほど漏れは発生していなかった。




試すのをためらっている化学合成油、10W-40


さらに上級グレードにはLubia TIR 8200 10W-40 という化学合成油、トータールの最高級ディーゼルオイルがある。


でも、値も張るし10Wってのは柔らか過ぎそうで、古い1HZには相性が悪そうで、まだテストはしていない。


そのうち試そうとは思っているが、どうも昔の10W-30の柔らかオイルの思い出して躊躇していまうのだ。


高物買いの銭失い、にならないとも限らない。




とんでもなく性能が悪かった他社製オイル


一度他社製オイルを試したのだが、エンジンは絶不調になった。


坂道でアイドルでガタガタと、エンジンが止まりそうになってしまうので、多少アクセルを吹かさなければならないほど。

もちろんアイドルは相当回転数を上げて調整しなおしてからの話。


加速も悪く、黒煙も発生、

高回転でもエンジンがうるさく振動するので、そっとしか走れ無かった。


もう二度とこのエンジンオイルは使わない!

リサイクル品だった可能性も無きにしも非ず、でもスタンドで買ったのだ。



こんな不良エンジンオイルも出回っているので、あまり他社製オイル、冒険もためらってしまう。


あえてどのエンジンオイルかわ言いませんが。



エンジンオイルに関わらず、ギアボックス、トランスファー、デフ、さらにはグリースに関して、トータール製のオイルには一度も裏切られた事が無いのでオススメです。


さらには、ケニアのトータル、サービスが非常に良く、リーズナブル。

いつも使わせてもらっています。



Clean before put Oil Filter
Minimize old engine oil to be remained

オイルフィルター受けも古いオイルをきれいにふき取ってのオイル交換



オイル交換は自分でおこなう


ちなみにエンジンオイルの交換は自宅で一晩かけ徹底的に、古いオイルを抜いて、翌日新しいエンジンオイルを入れる。


少しでも古いオイルが残らないようにフィルターは毎回交換。

フィルター受けも上の写真のようにきれいにふき取って、新しいオイルフィルターを取り付ける。


オイルを抜く前も一走りして、エンジンを十分に暖ためオイルを十分柔らかくしてからから。


廃油は、木造建築資材にシロアリよけのために塗ったりと需要があるので、処理にも困らない。




とりあえずは思いつくままにエンジンオイルについて書いてきたが、まだ思いついたことを書き足そうと思っている。














 

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