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Photographer Takashi Iwamoto Blog

ブログ | アフリカ フォトグラファー 岩本貴志|ドキュメンタリー ビデオ / 写真 撮影

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ふたご座流星群! 流れ星の色は色々

更新日:2022年2月6日

今回はふたご座流星群について。


今年のふたご座流星群の極大日、12月13日から14日にかけて、月も新月。

流星を見るためには、絶好の条件だ。


管理人も、ナイロビを離れ、空の暗い海辺へとやってきていたので、流星の観測を行なった。


ただ、残念だったのは、最近流行で世界を騒がせている風邪の拡散防止策として、こちらの国、21時以降は外出禁止令が出ている。

だから、海辺に出て、流れ星を観察出来るのは21時まで。

という事で、家族で宿泊しているヴィラからの観測。


屋根と屋根の間から、見られる小さな隙間。

そこにマットを敷いて、寝転んで家族みんなで流れ星を観察した。


それにしても雲が多く、常に上空を雲が移動して行く。

スカッと晴れる事は殆ど無く、多くの時間、見える空の半分は雲で覆われていた。

それでも、雲の隙間から、いくつもの流れ星を見ることが出来た。



観測中、雲は多かった 最初に写った流星、22:34 



上の写真、なるべく空が大きく写るようにしているので、三脚をめいいっぱい伸ばして、カメラの位置は2メートル弱。寝転んで観察している管理人家族、見えている範囲はこれよりもずっと小さい。


さらに雲も多かったので、普段より多くの流れ星を見られたものの、子供達は、あまり流れ星の観察を楽しむ事は出来なかったようだ。


上の写真は、撮影を開始して、最初に写った流れ星。

写真上部、スバルのちょい右上を上下に流れている。

暗くて分かりづらいな。


写真下部にあるふたご座を放射点にする、ふたご座流星群由来の流れ星だろう。

だから、下から上に向かって流れた事になる。


流れ星を見るには、明け方がいい。

宇宙空間を漂う、流れ星の素となるチリが地球にぶつかるのは、地球の進行方向前方。

明け方の空が地球の進行方向にあたるからだ。


という事で子供達の起きている時間帯、流れ星は普段よりは多く流れていたが、狭い空、雲の多い空ではそうは多く見る事は出来なかった。


撮影していて、流星は、23時を過ぎる頃から増えていった。


しかしながら、管理人自身も、雲の多さと見れる空の狭さ、さらには蚊の多さから、夜半過ぎの1時に撤収した。


流星の見ごろはこれからだというのに。


後から写真を見て、実際に見た流星よりも多くの流星が写真に納まっていた。

寝転がって見える空の狭さもあるのだろう。

写真を見て思ったのは、もうちょっと粘っていれば良かったな!と。

きっと、晴れたに違いない。



実際に写真に写った流星を全て一枚の写真に合成してみた。

それが下の写真。



写真に写った全ての流星を合成した画像



数少ない雲の無い写真、その中でも唯一、流れ星の写った写真、2425(24時25分、14日0時25分に流れたという意味)をベースに写真に写った全ての流星を1枚の写真に合成した。


写った流星の全てをその一枚に出来るだけ星の位置関係をもとに精密な場所に、ゆがみを修正して貼り付けた。


流星それぞれに、その見られた時間の通し番号をふった。


放射点となるふたご座は画面真ん中左、逆さの状態で見えている。

狭い視野の中、ふたご座が見えたので、多少写真になったかな。


上の写真には、ふたご座流星群由来ではない流れ星が2個写っている。


2325と、2333だ。


他の流星と比べると、放射点が大きく異なっているので一目瞭然だ。


ちょうど2425が放射点に程近く、流星がほぼ点状に写っている。

上の二つの流星以外はほとんど2425の位置を基点に、流れているのが分かる。


上の写真を合成していて気付いたのだが、流星のその


2325はオレンジ色っぽく、そして2333が緑がかっている。

オレンジ色は、ナトリウムが由来だとか。緑色は酸素やマグネシウムが由来だとか。

また、大きさや発光する高度によっても色は変わるらしい。

色が付いた流星は見ていて美しい。


それと比べてふたご座流星群由来の流星、どれも真っ白だった。


痕も残さず、素早く空を横切るだけの流星たち。

見ていて、気のせいか?と思うものもけっこうあった。

ふたご座流星群由来の流星はどれも、味気ない流星にみえた。

レンズでいうと、色収差の無いシャープな流星というイメージかな。


管理人自身、今まであまり気にしていなかった流星の色。


ちなみに、ふたご座流星群の素となるチリを撒き散らした母天体は、小惑星のフェートンと言われている。


エンターテイメント用の流星の素としては、あまり質が良く無さそうだ。

小惑星を由来とする流星の色は、みなこんなものなのだろうか?

同じ小惑星にしろその成分は色々あるのだろう。


話しはそれるが、小惑星といえば宇宙探査機のはやぶさ。

宇宙空間を何年も運行し遥か彼方の小惑星まで行って、その成分を持ち帰ってくる、想像もできないほどの、とてつもなくハイレベルの科学技術とエンジニアリングだ。

心底恐れ入ってしまう。


流星を見なが、そんな日本の底力、自分自身が日本人だという事を、誇りに思うのであった。


話は横道にそれてしまったが、

それと比べて、夏の風物詩、ペルセウス座流星群の流星の色は、結構カラフルに明るく輝いて痕を残したりもするので、見るものをより楽しませてくれる。


流星の流れる音が、聞こえるような気するほどの迫力のある流星も多数見られる。(もしかしたら本当に電磁波由来の音が脳に届いているかもしれない。)

このペルセウス座流星群の母天体は、スイフト・タットル彗星


スイフト・タットル彗星、上等なチリを撒き散らしてくれている、特上の流星の素という事が出来そうだ。


2021年のペルセウス座流星群、月齢4と、月は21時頃には沈んでしまうし、条件は良さそうだ。


まだ先の事だが、ペルセウス座流星群、観測するのが今から楽しみだ。




 

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