今回は趣向を変えて星のお話。
昨日8月12日はペルセウス流星群の極大日。
毎年、8月12日はペルセウス流星群の極大日で、世界中の各地で天文ファンは流星の観測をしているはずだ。
管理人も、高校時代はいちおう天文部に所属していて、長野県の野辺山へと流星の観測に行ったりもした。
流星が夜空を横切ると、「飛んだ!」と叫び、出た時間、通った星座のルート、明るさなどを記録した覚えがある。
今年は、月の条件も悪かったが、もとから空の明るい東京、なおかつ夏のよどんだ空気、月明かりなどあまり関係ない。
せっかく晴れていたので、流星を1個でも撮れればいいやと、カメラを持って近くの公園に行ってみた。
とりあえず都会の夏の空で星がどれだけ写るかの検証である。
普段東京の都会で星空を眺める事などあまり無いが、改めて眺めてみるとその星の見にくさ、空の明るさに驚愕した。
うす雲がかかっていたのか、空気がよどんでいたのか、夜とは思えないほどに空は明るく、ほとんど星が見えない。
目を凝らして、やっと2等星の星が何とか見える程度。
空気の澄んだ冬など東京の空でも透明度が高く結構星は見えるとはずだ。
とりあえず、どこに流星が飛んでもいいように魚眼レンズを使用。
何枚か撮影して、感度をISO2000、絞りはf3.2露出は8秒与えインターバルで撮影する事にした。
写真を撮ると、空はあっという間に白くとんでしまうので露出は控えめに。
(この設定、全く控えめではなかった。サバンナの暗い空と比べて考えてしまっての設定)
サバンナで見る夜空とは比べるまでもない。
撮影を開始してから13分後、火球クラスの流星が東の空をゆっくりと横切った。
出現してから消えるまで3-4秒かかった。と感じた。
流星が流れると同時に思わず一人「ヨッシャー!!」と叫んでしまった。
さてさてどの程度写真に写るものか?
21時40分、火球クラスの流星が空を左から右に横切った
たまに、明るい流れ星を見て音が聞こえた!という人がいるが、一般的な流れ星が発光するのは上層大気、地上からおよそ100キロも上空の事。音が地上に
届くには5分ほどかかる事になる。そんな音が聞こえるわけは無いのだが、
今回の火球を見て管理人も音が聞こえたような気がした。「シュールシュルシュルシュルシャラルー・・・・・・・」こんな感じ。
もしかしたら本当に聞こえるのかな?
長周期の電磁波が音となって聞こえるというような話もある、光と共にやって来るので流星が見えると同時に聞こえるというわけである。
分かりやすいように上の写真を補正、真ん中の白い線が流れ星
写真だと暗くて見にくいけれど、実際はものすごく明るい。
流星の明るさは、いちばん明るい時の金星かそれ以上、マイナス4等星以上の明るさだから火球と呼んでも良さそうだ。
北東のペルセウス座方向から来たので、おそらくペルセウス流星群由来だろう。
写真では明るい空に流星がうずもれてしまうので、いくら修正してもなかなか流星の明るさが表現できない。
露出は8秒でも長すぎた。
一番上の写真の上の端の二つの明るい星は七夕の織姫星のベガと彦星のアルタイルどちらも1等星。
8秒間の露出で静止した二つの1等星がこの明るさ。
一瞬で流れ去る流星が二つの一等星よりもずっと明るく写っている事から、流星がいかに明るかったかが分かる。
実際は写真で見れるよりもずっと左右に長く伸びていたと思う。
上の写真は、流星が浮かび上がるように、空を出来るだけ暗くなるように補正を加えてあるので空が暗いように見えるけれど、補正を加えないで出したままだと下の写真のようになる。
実際肉眼で見てもこんな感じで、天頂付近にちょっと星が見える程度。
流星はつぶれてしまって何も見えない
結論
とても分かりきった事だけど、星を見たり撮影をするには空の暗いところにいかなければならないという事。
そんなの当たり前か。
火球クラスの流星であれば、何とか都会でも流星が写真に写る事が検証できました。
とりあえず夏場、都会でどの程度星が写るかの検証でした。
空がここまで淀み星もほとんど見られない都市、そんな場所で生きていると心も魂も淀んでいってしまいそうだ。
■
おわり
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