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Photographer Takashi Iwamoto Blog

ブログ | アフリカ フォトグラファー 岩本貴志|ドキュメンタリー ビデオ / 写真 撮影

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執筆者の写真岩本貴志

星空を求めて、東京から一泊の旅

更新日:2022年2月3日

ブログを書くのがおろそかになっていますが。

ちょっと気合を入れて星を見に行ったときの事をを書きます。

オオタカ、カイツブリはどうしたんだ!といわれてしまいますがご勘弁。

そういうわけで、ブログのタイトルを「勝手気まま」と名づけているわけです。(冷や汗)

近々アップしますのでそれまでお待ちください。


浅間山と冬の第三角形

やっとの事、明け方の1時間半だけ晴れてくれた!満点の星空。 軽井沢

新月の前後は空が暗く星が良く見える。

しかしながら都会にいては空が明るくほとんど星が見えない。

これから冬にかけて空が澄んで来れば多少は星も見えるようになるだろう。

それでもたかだか知れた事。

新月前後の夜、そんな東京の光害でどっぷりと汚れた夜空を見あげると、いたたまれない気持ちになる。

自らの心もこんな風に濁ってしまっているのだろう。

都会の雑踏を歩いていると濁っているのは自分だけではないことに気づく。

こんな時、あまり光で汚れていない空が見れるところに自らがいたらなーと思う日々。

目をつぶれば脳裏に広がる満天の星空。

なぜか、ハイエナ、ライオンの遠吠え、シマウマの声も聞こえてくる。

遠くではカバの鳴き声も!

という事で、理由は違えど、5人のおっさんと1人の若者が空の暗いところで満天の星を見てやろう!と集結した。

向かった先は軽井沢、一泊だけの星見旅である。

出発の日、天候は朝からぐずつき模様。

3人ずつ2台の車に便乗し、目的地を目指した。

関越道を進むほどに雨脚は強くなり、昼に近づいているにもかかわらず、雲は厚くなりますます暗くなっていく。

一行の胸の内も曇っているようだ。

予報を見ると多少の晴れる可能性はありそうだ。

雲が晴れる事ばかりを胸にいだく。

今回は車中泊でなく宿泊まり。

予定も手配も運転も人任せ、自らは金魚の糞状態。

たまにはこんな旅も悪くないな。

でも、何も身にならないのが玉に瑕。


宿泊はここ。軽井沢のとある場所。

宿泊したのは上の小屋。

こんな場所だと、いくら雨が降ろうと、風が吹こうと、嵐になろうと、中では気持ちよく過ごす事ができる。

おっさんが集まれば宴会になるのは請け合い。

危惧されるのは、酔っ払って星空の下、寝過ごす事。

それだけは何とか避けたい。

夕方、空を覆う薄雲の隙間から、さらに上空の雲がうっすらと赤く染まった。

西の地平線に沈む前の太陽の光が上空の雲に当たったという事。

西の空は抜けているという事だ。

期待が膨らむ。

しかし全天に雲が広がり一向に晴れそうもない。

とりあえず宴会の始まる前に近くの温泉に行き、体をほぐす事に。

それにしても、日本の空は雲が多いな。

海に囲まれた島国だし仕方ない事か。

時々空を確認しながら、宴会は続くが、夜半を過ぎると管理人と、若者を除いた4人は仮眠をとる。

とりあえず管理人は、朝まで期待を捨てず寝ない事に。

3時過ぎ雲の中に晴れ間が。オリオンとの姿が浮かび上がる。

鍋にうどんを入れ、何度も沸かしては食べを繰り返し、お腹は一杯、体もほてって温かい。

醤油も塩も買い忘れたので、茹でる度に味はどんどん薄くなっていく。

味付けは最初に入れた鍋の素のみ。

1.8リットルパックのワインの2/3ほどが無くなった朝三時過ぎ、雲の切れ目からオリオン座の姿が。

雨あがりで透明度はすこぶるいい。

皆を起こし、撮影開始!

オリオン座と星雲も良く写ってくれた。

上の写真は右側にオリオン座。

小さいが、形もいいし、とにかく目に付く星座だ。

太古の人たちも同じ様に見ていたのだろう。

とにかくいつも決まって最初にカメラを向けてしまう。

上にオレンジ色のベテルギウス、下には青いリゲル。

左下の明るい星は全天でいちばん明るい星のシリウス。

真ん中上に見える赤い光芒は一角獣座のバラ星雲。

オリオン座の左を取り巻くバーナードループも浮かび上がっている。

とてもとてもゴージャスな眺めだ。

上の写真に使ったレンズは、ニコンの50mm f1.2のマニュアルレンズ。

このAi Nikkor 50mm f1.2Sは古いレンズだが良く写ってくれる。

管理人の大好きなレンズのひとつ。

発色は、最近のレンズと違ってずっしりと冷たく渋い。

良くレンズを味に例えるが、このレンズを果物の味に例えると、酸味がほとんどなく画一的に甘い(シャープ)最近の果物(レンズ)に対して、甘みもほどほどに、酸味もあって苦味もあるような感じかな。(発色、収差等)

上の写真、絞りは2.8、1分の露出を与えている。

追尾にはケンコースカイメモTを使用。

明るい星は程よくハロが出て星座の形も良く分かる。

これだったらソフトフィルター要らないかな。

フィルター径52ミリと最近のドデカレンズと比べると極小なので四隅の周辺光量の落ち込みはちょっと厳しいな。

APSサイズのイメージサークルだったらすごくいいかも。

それにしても使っているカメラ、古くなったし、そろそろ新しくするかな。

でも、調子もいいし、まだまだ行けるな。

視点を北の空に向けると、右に北斗七星、左にカシオペア座そして、北極星

今度は視点を北の空に向けるとちょうど北斗七星とカシオペア座が同時に見えた。

この星空、赤道より南のケニアだと絶対に見られない。

今回お借りしたタムロンの15-30mmのレンズ、非常にシャープで優秀なレンズだ。

星像が画面周辺までにわたりすこぶる小さい。

シャープなのはいいが、星を撮る場合、明るい星から暗い星まで同じ様に写るので星座の形が非常に分かりづらい。

星座を撮るにはソフトフィルターがあったほうがいいが、前球が飛び出しているのでフィルターは付けられない。

巨大で高価な板フィルター付けられなくはないけれどあまり実用的ともいえない。

自分でどうにか工夫して後ろに付けるしかなさそうだ。

と、レンズを変えて次の星空撮ってやるかと思いきや、すでに夜空はほんのりと明るく星の輝きも鈍くなっている。

既に薄明が始まってしまったのだ。

使い慣れないGH5で夜空を撮ろうとしたがために、液晶やら、電源ランプのまぶしさやら、フォーカス合わすのも大変でどうにもてこずって時間を無駄にしてしまった。液晶の目潰し光線、もっと夜目でも見えるぐらい減光できればいいのだが。

もっと早くに晴れてくれていればなと思うが、それは贅沢というものか。

とにかくちょっとでも晴れてくれて良かったと思うべきだろう。

次回は、この旅の続きやら、タムロンの新しいレンズについて載せようと思います。


 

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