以前動画でもご紹介したナイロビの自転車イベント「クリティカル・マス」。
名前の意味は良く分からないが(調べろ!って?ごめんなさい、そのうち調べて載せます) 毎月、最終土曜日に開催されている。
流行の病でしばらくの間、イベントは開催されていなかったが、最近は病も落ち着いてきているので、以前通り開催されている。
今回、1月の最終土曜日、息子と一緒にこのイベントに参加した。
画面をクリックすると動画が始まります
イベントの様子を、動画にまとめたのでここにご紹介。
このビデオは、スタートからゴールまでの様子を、ゴープロとGH4で撮影、編集したもの。
イベントの様子が分かりやすいように編集製作。
説明は全て英語ですがご了承。
ナイロビの自転車事情
ナイロビでも最近は、大通りの歩道に自転車路が設置されたりと、少しずつではあるが自転車も市民権を得てきているようだ。
でも、自転車道や遊歩道がある道は少なく、あってもところどころで途切れていたり、まだまだ子供達が自転車に乗って安全にどこかにいくとなると程遠い。
ま、日本も安全とは言いがたいが、こちらの国と比べればずっとましである。
週末にもなると、ナイロビのあちこちでスポーツサイクリストの姿をあちこちで見かけるようになった。
年々、数も少しずつ増えているようだ。
そんな中、管理人自身も、家からナイロビの街までの7キロほどの道のり、去年の病がはやりだした時期からずっと自転車を利用するようになった。
これがナイロビの気候がいいのと相まって、ものすごく気持ちいいのだ。
さらには、街の中を行き来するには、渋滞もあまり関係ないので、大きな時間短縮!
時間通りに目的地に辿り着く事が出来るのだ。
昔から自転車に乗るのは大好きな管理人
日本でも最近輪行袋を購入したりと、日本に帰った折は自転車でちょっとした100Km程度の 遠出をしている。主に東京、奥多摩周辺。
学生時代は、北海道を一周x2したり、一日で東京から福島県伊達まで(300Km)走ったりと結構自転車に乗っていた。当然ながら10キロばかしの通学路は自転車で通っていた。さすがに雨の日は電車利用。
そんな自転車移動の好きな管理人、ナイロビでも自転車に乗りだすと、止められなくなってしまった。
一年中サイクリング日和のナイロビ
気候のいいナイロビ、寒くも暑くもなく、1年中半袖で気持ちよく走れてしまう。
ナイロビの気候は最高で、日本のサイクリング日和が、1年中続く気候なのだ。
そんな環境で自転車が楽しくないわけが無い。
危惧していたドライバーの自転車に対するマナーであったが、実際乗ってみると日本より良さそうだ。
日本で自転車で走っていてよく感じるのだが、車のドライバーの多くにイライラが募っているのをヒシヒシと感じる。
こちらでは考えられないような、あおり運転が話題に上がるほど、日本人の心は病んでいるようだ。
日本で自転車に乗ってると、やばいと感じ、歩道へ一旦退去したりする事もしばしば。
わざと幅寄せしてくる車、車の後ろについていると、わざと急ブレーキをかけてきたりと、かなり腹黒だ。
そんなこんな、日本はストレスがたまりやすく病んでいる国なのだと、つくづく感じるのであった。
自転車でそんな危ない事を、こちらの国ではいまだ経験した事が無い。
ケニア人ドライバー、そこまで病んでいないという事だろう。
ナイロビは標高差が結構あるので、最近までほとんど、ナイロビの街へは自転車は利用していなかった。
調べてみると、家から街までの7キロ程の道のり、標高差は110メートル。
平均勾配は15パーミル、大した事は無い。
実際走ってみて、走り始めは結構キツかったが、走っているうちに、程よい傾斜だと感じるようになるのであった。
家から街への行きは、ずっと緩い下り坂、ほとんど漕がなくても20分ほどで着いてしまう。
下りだけでは何の運動にならない。
お楽しみは、家路への帰りの上り坂、当然ながらこがなきゃ前に進まない。
登りこそ自転車に乗った気がするのだ。
流行の病、マスクをして自転車をこいで上るので、110メートルの標高差を登るのは、いい高地トレーニングにもなり、心肺機能にも程よい負荷がかかってくれる。
それ以前に1700メートルの高地、すでに空気は海面から17パーセント引き。
マスクでさらに、なん割引だろうか。標高3000メートル相当ぐらいになるのかな?
こんな環境の中、繰り返し自転車で坂を上り下りしているうちに体の調子も良くなっていく。今では、いつでもキリマンジャロ登山ロケでも受けられそうだ。
もう一昨年の事になるが、5月にフジ系列の、相乗りという番組で、キリマンジャロに登った。
当時NGO関係の仕事をしていて、自分自身、身も心も腐っていた時期、体力も相当落ちていたのだろう。
キリマンジャロに登るのは、きつくは無かったが、楽でもなかった。
その時登ったのは最も高い山頂のウフルピークではなく、脇にあるギルマンズピーク。
さらに前に登った時は、体力が有り余っていたようで、楽に登れた。
日の出前の山頂を目指して、くたばったポーターの代わりに自ら三脚を担いで登ったほど。
日の出前のかなり早い時間、山頂3番乗りぐらいに登頂した。
山頂でご来光といい絵は撮れたのだが、山頂で他スタッフが登ってくるのを3時間も待つはめとなった。
5895メートルの山頂、日が出てからでもしばらく気温は氷点下10度以下と、寒いので靴の中の足をひたすら「グー、パー、グー、パー」と繰り返しながら。
当時の普段靴に、厚手の靴下を3重にして登ったのだが寒かった。
後から登ってきたスタッフによって、キリマンジャロ山頂から初のドローン撮影を行なった。(韓国撮影クルーの一員として参加した時のお話)
と、思い出話はそれぐらいにして。
時々、長男とも一緒に街へ自転車で行くのだが、その長男も、最近は帰りの上り坂を軽々と登るようになって来た。
体も大きくなり、見る見る体力が付いてきている。
今回のイベントの後、街から家までの道のりの7キロ、標高差110メートルを元気に登りきった。
家から会場への往復と、イベントの40キロ合わせると合計54キロの走行、なかなかなものである。
ちなみに去年参加した時、家への帰り道、息子は、体力がつきはて自転車を歩いて押して登った。
今回のビデオ、いつもながら全て1人で撮っている。
40キロの行程、集団の前と後ろを行ったり来たりしたが、普段の坂の上り下りのおかげか、体は最後まで元気満々。
機械も体も、程よく使えば調子はどんどん良くなるようだ。
電気自転車とか、ある意味人間破壊兵器だと感じるのは僕だけだろうか。それ言ったら何でもそうじゃないか。
体が壊れるのを早めるだけだと感じてしまう。
こういうものは、どうしても必要になってから使うべきものだと、管理人は思うのであった。
商売的立場(資本主義)から言えば、致し方ないことか。
自転車、軸受けのグリスアップなどの手入れしていれば、一度買ってしまえば何十年ともってしまう。
ナイロビで乗っている自転車も今年で18年目、日本の自転車は33年目だ。
それじゃ、業界つぶれてしまう。
考えが、おっさん化しているが、おっさんだからしょうがないか。
ただ、自転車に乗るのは心肺的にはいいが、それだけだと、ひざなどの関節が弱まるので時々徒歩で街へ行く。
手ぶらだと負担が少ないので、負荷を多少多めにかけるために多少の荷物を背負って。
これもまた気持ちいいのだ。
どれも、体が資本のカメラマン、末永く活動していくため。
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