前回のブログでは、ぼろぼろに錆び、穴だらけのボディの修復について取り上げました。
ぼろぼろの錆をそぎ落とし、鉄板を貼り付けて溶接。
そんな作業を繰り返しながら、愛車ランクル75は、少しずつ、ゆっくりしたペースで、昔の姿に近づいていった。
今回は、その2からの続きです。
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溶接作業と同時進行で、表面仕上げの第一段階のパテ付け作業も行なった。
蘇った、車後部左下表面
ぼろぼろだった、車後部左下、パテ付けして、何とか車の表面に近づいた。
この部分を修復するのは今回で3度目。
よくダメージを受ける部分だ。
なぜかダメージを殆ど受けない右半面
錆びのほとんど無い右半面も、部分部分の傷を埋め、表面を仕上げていく。
駐車場所いつも違うし、こうも左右で、腐食の出方に違いがある理由が今でも分からない。
考えられるのは、海に行った時出入りした時に落ちた塩水かな?
フロントピラー上部、大きな亀裂を修復
上部に大きなダメージを見つけた。
というか、思い出した。
早速、塗装をはがすと、亀裂の姿が露となった。
結構大きな亀裂、ロッドだけでは振動が集中し、再び直ぐに亀裂が走りそうだった。
なので、振動が分散されるよう鉄板を貼り付け、埋め込んだ。
ランクル70系、この部分に亀裂が入った車をよく見かける。
フロントピラー上下付け根部分、亀裂が入りやすい。
この部分を修復するのは初めて。
だけど、左側の同じピラー上部は、15年ほど前に亀裂が入ったので、同様に鉄板を埋め込んで修復した。
その修復部分、鉄板が振動を分散してくれているようで、今でも修理後の状態を維持、健在だ。
悪路を長年走行すると、部分部分、振動が集まる部分に亀裂が走り、成長していく。
修復する時は、走行時の振動が点や線に集中しないように心がける必要がある。
そうしないと、再び直ぐに亀裂が生じてしまう。
長年、ランクルに乗っての管理人自身の経験から気づいた事。
釣竿の修復を考えると分かりやすい。
大きくしなっても折れない釣竿、一部を強固に固定してしまえば、その直ぐ先が簡単に折れてしまう。
ベテラン溶接氏、そこらへんをなかなか理解していないので、常に指示する必要があった。
この亀裂から車内に水が浸入。
この水が、内側にも大きなダメージを与える原因となっていた。
上部の亀裂は雨水が入ってきて、車を腐食させる原因となるので、完全に修復しなければならない。
天井ハッチ、
サファリの時、天井を大きく開けて、動物を観察する事が出来るハッチ。
サファリの時は大変重宝する。
炎天下では、日よけとなり、雨天下では雨よけとなる。
全天候型観察ハッチと言えるだろう。
欠点は4本の支柱が、目障りで邪魔な事。
このハッチ、車を購入したばかりの頃、地下駐車場で天井にぶつけてしまった。
その時に入った傷をグラスファイバーパテで補修。
長年ほったらかされていた傷は、やっとの事、修復された。
傷だらけだったハッチも、きれいに修復
グラスファイバーパテで補修後、ノーマルパテで表面を仕上げた。
運転席上部にもハッチがある。
こちらも、結構傷だらけ、同様に補修した。
前部ハッチは、全天候型ではなく全天オープン型ハッチ。
ぼろぼろだったボンネットもほぼ修復完了
裏側は亀裂だらけだったボンネット。
亀裂を補修後、表裏両面パテで表面を仕上げる。
亀裂だらけだった、ダッシュボード部品
亀裂だらけだったダッシュボード部品も、見つけた亀裂を全て溶接して修復。
ついでに、昔のへたくそ溶接部分を削り取り、表面を仕上げた。(上写真真ん中ちょっと右)
そして、最も時間を費やしたのはこの作業、パテの削り取りと表面仕上げ。
管理人が殆ど表面を削り仕上げた
まずは60-100番程度のペーパーで荒削り、盛り上がったパテをそぎ落とす。
大体そぎ落ちたところで、ペーパーの番数を400、600、800番と上げていった。
600番でいいのだけれど、こちらでは塗装前の仕上げ800番が主流のようだ。
そぎ落としてはプライマーを吹きつけ、再び盛り上がっている部分を削り、表面を仕上げていく。
へこんでいる部分もあるので、そちらには再びパテを盛る。
そんな作業を表面全体、何度か繰り返していく。
表面塗装はもうすぐだ。
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つづく
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