前回に引き続き、地味ですが再び車ねたを取り上げます。
以前ブログで取り上げたスターターモーター(セル(スターター)モーターの修理)、ソレノイドを交換してから、キーをひねっても、しばらく反応しなかったりと、どうも接触が悪い。
スターターモーターを何度か車から取り外し、接点をペーパーで磨いたり、古い接点に戻してみても症状はあまり改善しなかった。
最も大電流の流れる場所なので芳しくないし危険だ。
たった12ボルトで、巨大な1HZエンジンをクランクし、スタートさせるわけだから、極太ケーブルがバッテリーからスターターモーターに直行している。
スタートの瞬間など相当な電流が流れるのだろう。
エンジン左下にあるスターターモーター、これからはずして作業にとりかかる。古いランクルは簡単にはずせる。
昔、子供の頃RCカーで遊んでいた身としては、こんな場所にはタミヤ、接点グリスが塗りたくなってしまう。
いったいどれぐらいの効果があるのか?
実際に接点に塗る前から期待が膨らむ。
さてさて、ケニアで接点グリスに相当するものを、パーツショップや、ハードウェアショップなど、ナイロビ中探してみるが、それに相当するものは管理人には見つけられなかった。
見つけたのは接点の汚れを流しとるスプレーのみ。
という事で、日本へ帰国早々新宿の某量販店でタミヤ接点グリスを購入し、忘れないようスーツケースに入れておく。
値段はたったの237円税込み、ポイント10パーセント
ついでにタミヤねじ止め材も購入した。
ケニアに戻ると、愛車と共に放置されていたバッテリーはダウン。
バッテリーを取り外し、家の中で3アンペアちょっとでゆっくりと充電、24時間で本来の容量の7割ほどの電気を吸収。
さらにしばらくして14.2ボルトを超え、これ以上はあまり電気が食べられないとバッテリーの声を聞いて充電完了。
このバッテリーはまだしばらくがんばってくれそうだ。
バッテリーを車に戻し、「接点の調子が良くなっているかなー?」というありえない期待をよそに、スターターキーをひねってみるが症状はそのまま。
エンジンはかかるものの、以前同様接触が悪く反応が悪い。
しばらくそのままで乗っていたのだが、つい一ヶ月ほど前スターターモーターを取り外し、買ってきた接点グリスを塗ってみる事にした。
スターターモーターのスイッチ部分を開けてみると案の定、黒いぶつぶつ。
接触不良で熱を発生させ焦げ付いている。
すすが付いてますます接触不良になってしまう、悪循環である。
スターターモーターの中身をのぞいてみると、こげた痕、接触が悪く熱を発生していた事が分かる。
いままで何度か空けて接点は磨いているのだが、接触不良は改善されなかった。
接点をペーパーで磨いてから、ベンジン、エタノールできれいに洗浄、
今まではそれでくみ上げ戻していたが、今回は日本から持ってきた接点グリスを最後に塗って仕上げる。
接点を適当に磨いて、最後に接点グリスで仕上げる
くみ上げたスターターモーターを車に戻し、ボルトやナット、ケーブルが全て元の場所にしっかりと戻り、固定した事を確認。
バッテリーターミナルを元に戻し、キーをひねる準備が出来た。
さてさて結果は?
キーをひねってみると、タイムラグ無く、火花(音)を散らす事もなくパワフルにエンジンは始動した。
以前は接触不良で、反応も悪くひ弱にしか回っていたのとは大違いである。
作業後は面で一気に電流が流れているようだ。
接点が熱を持って焦げ付くことも無さそうだ。
効果は期待以上!
ついでに反応の悪くなっていた、クラクションや、ヘッドライトのリレーなどにも塗っておく事にした。
接点グリスを塗ってから一ヶ月経つが、効果は今でも変わり無く継続している。
(接点に関しては、その後、2年経った2020年になっても全く問題は発生せず非常に快調!)
タミヤ接点グリスは、車をちょっといじる人には是非お勧めしたい一品だ。
値段対効果、コストパフォーマンス抜群である。
さてさて、今度は家の中の古くなった家電でも試してみよう。
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