輝度差の大きい被写体もシャドーまでくっきり写る高性能レンズ
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アフリカを日本を股にかけて活動するカメラマンのブログへようこそ。
このブログでは、2世代目、新しくなったタムロンの望遠ズーム150-600mmをしばらくの間使わせてもらったので、使ってみての感想について語っていこうと思います。
全ては、管理人の独断と偏見ですが、レンズを選ぶ参考にでもなれれば幸いです。
以下の記事は2021年2月に、大きく加筆しました。
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1、はじめに
写真を撮るのにカメラとレンズは必須アイテム。
写真の仕上がりにも大きく影響するので、使うレンズには出来るだけこだわりたい。
でもやはり最高を目指すと、財布にも厳しいわけで。
そんな超高価なレンズを使わずとも、良い撮影結果を出してくれるレンズもあるのだ。
今回紹介するのは、そんな安いわけではないのだが、財布に多少の余裕を与えてくれる、150 600mm タムロンの望遠ズームレンズ。
最近のレンズは画質がいいのは当たり前で、手振れ補正やオートフォーカスが進化していてとにかくすごい!1990年ぐらいからカメラをいじくっている筆者は驚くばかりである。
筆者は、ナイロビをベースに活動しているフォトグラファー(カメラマン)。
時々多少のカメラ機材を持って日本に舞い戻ってくる。
筆者からカメラを取ったらただのおっさんになってしまうので重要。
ネイチャー好きなので、望遠レンズは欠かせない。
今回持ってきた望遠レンズは、ニコン70-200mmf2.8VR2。
1.4倍と2倍のテレコンバーターも持ってきているので、なんとか400mm。重ねて使って(要改造)560mm。
画角は、マイクロフォーサーズの300mmにも及ばず、野鳥を撮るには、物足りない。
ズームレンズにテレコンバーターを使うので、画質もちょっときついし、ダブルテレコンだとなおさらだ。
2、150 600mm タムロンは重心バランスがいい
今回、タムロンさんのご好意で、巷で話題のレンズ、TAMRON SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2を使用する機会に恵まれた。
しばらく使っていていいとの事で、超望遠レンズが手元に無いわが身としては、とてもとてもありがたい。
このレンズを使い始めてから1週間経ったので、これまで使ってみての感想を書く事にする。
愛機ニコンD800Eに取り付けたタムロン150-600mmレンズ
筆者は、他人の書いた150 600mm タムロンレンズのレビューは見ていないので、使ってみての感想は、100パーセントオリジナル。
このブログで、本格的望遠レンズの購入を考えている方への参考にでもなれば幸いである。
まず、最初に愛機のニコンD800E装着してみて、最初に思ったのは非常にバランスがいい。
カメラにはホールディングを良くするために、縦位置グリップMB-D12を取り付けている。
この縦位置グリップは状況によって付けたり付けなかったりするが、このレンズとの組み合わせでは取り付けた方が圧倒的にバランスがよく、しっかりと構える事が出来る。
望遠600mmいっぱいまで伸ばした状態
三脚座の形もサイズもちょうど良く、左の写真のように三脚無しでも、ちょっとした土台に、安定した状態で固定する事が出来る。
望遠を600mmいっぱいに伸ばしても、一番レンズを縮めた150mmの状態にしてもバランスは崩れない。
3、考え抜かれた三脚座
三脚座の下には2個の1/4インチねじ穴、さらに両脇に2個の小さなねじが切ってある。
三脚ねじ穴も前後に2個あるので、長いシューなど2本のネジで確実強固に固定する事が出来る。
ねじ1本で固定するのと比べ2本で固定するのは、圧倒的に強力に固定出来て緩みにくい。
また、多少緩んでも、ネジを軸にレンズが回転する事が無いのでありがたい。
筆者は、マンフロットのシューで統一しているのだが、ねじ穴が一つしかないレンズは振動などで緩みやすく、頻繁に増し締めする必要がある。
現在筆者の使っているニコンのサンニッパ、シグマの120-300mmf2.8がそれに該当する。日本には持ってきていないが。
三脚座にアルカスイスの溝が彫ってあるのも、アルカスイス雲台使用者にはとてもありがたく、角も丸まっているのでシューに手をあてがって構えても、手が痛くなる事も無い。
余計にシューを付けずに使えるので、重心を低く保てる上、アルカスイスのプレートを使えば絶対に緩まない究極の使い勝手となる。
サイズといい、形といい、考えに考え抜かれた、デザインだと感じる。
三脚座の素材はマグネシウムだろうかアルミだろうか?軽いのに三脚に固定すると厚さの割に、十分頑丈に出来ている。
一つ欠点を上げれば、三脚座の底にある軽量化の溝、左右真ん中は掘り込まないで欲しいと思った。
クイックシューなど使わず、雲台のねじを、手探りでレンズに取り付ける際、この溝にねじ込もうとしてしまう事も多々発生した。
真ん中が窪んでいなければ防げるので、簡単に改善出来るとは思うが。
目視無しでも確実に操作出来ればいう事なしだ。
レンズの回転座の固定ねじはちょっと小さいが、邪魔にならないところにまっすぐ90度の角度で付いている。
メリットは撮影中レンズが水平だと手探りで感じ取れる事。
単なる慣れの問題だが、固定ネジが斜めについているレンズは、戸惑ってちょっと使いにくい気がする。
斜めの位置についているメリットは、カメラバックへの収納性、ネジが邪魔になりにくい。
操作感は、レンズの回転も多少引っ掛かりはあるものの、スムーズで使用上全く問題ない。
4、手振れ補正の性能
手振れ補正の性能4.5段相当は、実際使ってみてそれ以上の性能があるように感じた。
600mmという超望遠でありながら、適当に手持ちで構えて撮っても、ピントがカチリと決まった写真が簡単に撮れてしまう。
600mmが手持ちで、1/15秒でも実用で撮れてしまう!!!
今までの超望遠でのでかい三脚を使っての撮影は、いったい何だったのだろう?と思ってしったりするほどに、超望遠撮影が手軽に手持ちで出来てしまうレンズだ。
ただ、さらに上の仕上がりを求めれば、今でもそうなってしまうのには違いない・・・。
レンズ左側にまとめられたスイッチ類
今風のデザイン
デザインは、若干のつや消しで、今風にレンズ全体に凹凸の少ない仕上がり。
今時のレンズだという斬新さをかもし出している。
ただ、どのメーカーも似たり寄ったりのデザインになってしまっていると感じるのは筆者だけではないと思う。
売れてなんぼの世界、売れるデザインに収束されていってしまうのは、致し方ない事なのだろう。
三脚をに固定すると暴れ出す手振れ補正
それと、タムロンレンズの手振れ補正、三脚で固定して撮ると逆にブレてしまうのだ。
シグマレンズでも同様のことが発生するようだが、ニコンレンズでは三脚に固定して手振れ補正オンで長時間露出してもブレは発生しない。
ここのところ直してもらいたいと感じた。
手振れ補正オンで撮る時のコツ
撮影していて気づいた事だが、手振れ補正ONで手持ちで撮影する場合、レンズはあまりしっかりと固定しないほうが良い結果が出せるという事。
何かにあてがってしっかり撮るよりも、ふらふら適当に構えて撮った方がブレにくい。
手振れ補正がオンだと、ブレは発生しにくいが偏ボケが発生する事が時々見受けられる。
手振れ補正レンズの光軸上の位置、動きに起因するものだと思う。
5、スイッチ類、デザインの欠点
レンズ左側には、まとまって4つのスイッチがついている。
手振れ補正のオン/オフの切り替え
手振れ補正モードの切り替え
オートフォーカスとマニュアルの切り替え
フォーカスリミッター
それぞれのスイッチの形状がフォーカスリミッター以外全て同じ形状をしている。
フォーカスリミッターも形状が違っているといっても、サイズが違うだけで同じデザイン。
撮影中操作する場合、どれも同じ形状なので、どれがどのスイッチだか分かりずらい。
機能ごとに形状を変え、感触でスイッチの種類が分れば、操作性は向上すると思う。
もう一つの欠点、
スイッチが思いがけずに何かに引っかかり動いてしまう欠点
レンズをカメラバックから取り出す際や、何かの拍子でちょっと触れただけでもスイッチが引っかかり、思わぬ設定になってしまう。
デザイン的にスイッチが出っ張っているのが原因のようだ。
撮影中「AFが動かない!?」「手振れ補正どうした!?」という事が度々発生した。
特に思いがけないシャッターチャンスの際に、あわてて被写体にカメラを向けて構えた時など性質が悪い。
オートフォーカスの音がほとんど聞こえないので、フォーカススイッチのONかOFFを見てみないと分からない。
多少はフォーカスの駆動音が聞こえてくれたほうが、安心感があるんだなー。
スイッチが勝手に動かないようにするには、とりあえず、パーマセルテープなどで固定する必要があった。
タムロンさん、ぜひ改良をお願いします!
その後、スイッチ類は思いがけずに動かないように、微妙にサイズを変え、改良が加えられたと聞いた。
6、オートフォーカス
AF精度は非常に高く、ニコン純正70-200mmに2倍テレコンを装着したものよりも、スムーズで動きも繊細、かなり高い確率でピントを合わせてくれる。
こんな状況でも、フォーカスは良く決まる
ピントの精度が高いので、同じショットを保険で何枚も撮る必要はかなり軽減された。
滑らかな動きとフォーカス面への滑らかな停止。
ストレスを感じる事はほとんど無い。
作動音はほとんど発生しない。
AFが速くスーッと止まるので、飛んでいる鳥も結構な確率でピントが合う。
正面に向かって飛んでくるトビにもしっかりとピントが合った
D800Eのオートフォーカス性能がレンズのオートフォーカス性能に追いつかない感じだ。
AFの進化したD850で撮れば、ピントの合う確率はもっと上がるはず。
オートフォーカスのスピードと精度は、野鳥撮影でも十二分に対応出来る性能だ。
さらに特筆すべくは、筆者の使っているニコンD800EではAF微調整を全くする必要なく、0、無調整でちょうどいいという事。
精度の高さがうかがえる。
ニコン純正、70-200mmf2.8VR2と2倍テレコンの組み合わせでは、かなり後ピンで、AF微調整をしてもその傾向はうまく直らない。
ニコンサービスセンターでは有料で調整してくれるそうだが、調整無しでピタリと合ってくれるに越した事は無い。
オートフォーカス作動の弱点
いろいろと試しているとオートフォーカスの弱点を見つけた。
(その後、バージョンアップされ不具合は修正されたかもしれないが、2017年時点にあった症状をそのまま記す。)
大抵はすんなりとフォーカス面に素早く合わせてくれるオートフォーカス。
コントラストの弱い被写体などで、迷って、いったんピントをはずすと、最遠、最短と、とにかくピントが端まで動いてしまい、何度オートフォーカスを動かそうとしても動かなくなってしまう。
機械が、「こいつにはピントを合わせられねえ!」とけっこう早い段階であきらめてしまうようだ。
あきらめるのが早い。
そんな時はフォーカスリングを回して「AFさん動いてください!」と、AFを刺激すると再度動き出す。
それと、
明るさがf6.3と暗いからなのか、カメラによっては追従が上手くいかない。
小さな飛んでいる鳥などはD800Eだとほとんど追従しない。
D800E自体、AF性能はそうそう動きのある被写体が得意なわけではないが。
7、フォーカスリングの位置とデザイン
ズーム操作は、結構重い。重いレンズ群を大きく動かすためだろう。
ズームリングはレンズ先端側についていて、十分広くとってあるので、この重いズームリングの操作もやりやすい。
ただ、今風のデザイン、操作性よりもデザインが優先されているようで、指は少々引っかかりにくい。
マニュアルでピントを操作する場合、マニュアルリングの位置がかなり手前側に付いているので、レンズをホールディングしている左手はフォーカスリングに触れるためにかなり手前に動かす必要がある。
手持ちでの撮影だとちょっときつい。
フォーカスリングもズームリング同様、デザイン重視のリングで指が引っかかりにくい。
さらに、ファインダーを覗きながらだと指の感触でフォーカスリングを見つけにくい。
これらの問題は、慣れれば解消される問題だろう。
ニコン70-200VR2のゴムローレットリングの流用
という事で、この指にかかりにくい問題を解消するため、筆者はニコン70-200mmのズームリングと、フォーカスリングのゴムローレットの素材をそのまま150-600のリングの位置に取り付けてずっと使っている。
このリングは緩くなって新しく交換し、あまった物の再利用。
このゴムリングによって操作性はかなり改善された。
フォーカスリングのストローク
撮影距離、最短から無限までフォーカスリングのストロークは90度ほど、最短が2.2メートルからなのでマニュアルでのピト合わせは微妙な操作が要求される。
フォーカスリングのストロークは120度ぐらいあると、マニュアルでのピンと合わせがかなりやりやすくなる。
フォーカスリングの動きはしっとり滑らかで、端から端まで、動かせ、MFでも、とても操作がしやすい。
遮光処理の優れたフードだけれど
フードはプラスチック製のかなりしっかりしたもの。
内面の反射処理、迷光処理もなかなか優秀。
非常に効果的なフード、後方真ん中から覗くとこんな感じ
フードの内側には効率よく遮光溝が彫ってあり、逆行で太陽を見てもほとんどの反射光がレンズに入ってこない。
ピッチも細かく、エッジの山もシャープで、フード内の反射はほとんどレンズ側に入ってこない構造。
こういった細かなところにまで行き届いた、細かな気遣い、非常に好感が持てる。
フード内の溝の深さとそのピッチなど、細かなところまで手が行き届いたフードだ
非常に優秀なフードだと分かる。
これを見て、純正、ニコンのレンズ、見習ってほしいと感じた。
下の写真は、ニコン24-70mmf2.8Gのフードの内側
70-200mmf2.8VR2も同様の質感。
ニコン24-70mmf2.8G用の内面フラット、テカテカフード
単なる平面、つや消しのざらざら処理はされているが、遮光リングも無く、どうしても手抜きフードだと感じてしまう。
150 600mm タムロンフードの弱点
この150 600mm タムロンのフードの欠点は、レンズへの取り付けロックが弱い事。
使っていて知らないうちにフードが回転してしまい、外れてしまう事が度々起こる。
緩んでいるのか円形フードなので見た目では分からないので、いつのまにか、外れてしまうのだ。
ロック機構を取り付けて、簡単に外れないような工夫がされればいいと感じた。
一度、井の頭公園でカイツブリを撮影中、弱いロックが原因でフードが池の中に落としてしまった事がある。
サファリなどで使う場合など、テープ等で固定する必要がありそうだ。
8、ニコン用も電磁絞りとなった絞り連動
一つ個人的に残念だったのは、
レンズの絞り機構が電磁絞りになってしまった事。
他社のカメラや、フィルムカメラと組み合わせたりと、色々な遊びや、応用がフル機能で出来なくなってしまった。
筆者は、パナソニックGH4と、シグマSD15にニコンレンズを付けて撮影する事も多い。
現状マウントアダプターには、電磁絞り連動接点が付いたものが無いので絞りは開放でしか使えない。(最近、電子接点付きのマイクロフォーサーズアダプターが出たようだ、2021年3月)
開放でしか使えないのは痛い!
下の動画はほとんどこのレンズを使ってGH4で撮影しているのだが、これが理由で全て開放での撮影。
普通に写真撮影するのであればメリットも多い機能、時代の流れとして当然の機能。
でも、操作系、機械絞りは動画撮影において、いろいろとメリットはあったのだ。
いままでの機械連動であれば、マウントアダプターに付いた絞りリングで、アナログ的絞り操作が行なえていた。
動画撮影では、ちょっとだけ明るさを変えたい時に、機械的、感覚的に滑らかに絞りを調節する事が出来る利点があるのだ。
具体的な点をあげると
1/3段の制約もなく、無限段階の操作性
速く動かしたり、ゆっくりと動かしたり自由自在
数字でなく感覚的に分かる操作性
9、描写性能
320mm付近 f7.1 1/200s ISO400 ノートリミング
肉眼で見ると非常にまぶしいほどの、高輝度のヘッドライトがまっすぐ視野に入っているにもかかわらず、ゴースト、フレアは見受けられない。
一昔前の高性能短焦点望遠レンズを凌ぐ性能だ。
非常に逆光に強い。
内面反射の処理と高性能のコーティングと相まって、この抜けを出しているのだろう。
驚くほどのゴースト、フレアの処理された高性能レンズだ。
10、最短撮影性能
600mmで2.2メートルまで寄れる高い近接性能
600mm 開放f6.3 ほぼ最短撮影距離2.2m、ノートリミング
太陽の直射光でトンボを最短撮影距離で600mm、開放で撮ってみた。
シオカラトンボと思いきや、違うと聞いた。
体調は10センチほどだろうか、シオカラトンボよりもちょっと小さいのかな?
最短撮影距離が2.2mなので、足元の被写体も、ちょっと斜めに角度をつければ撮影する事が出来る。
前機種初代150-600mmの最短の2.5mと比べると違いは小さいようだが、とても大きい。
ネイチャーフォトなどを撮るには非常に重宝する機能だ。
直射日光に当たった高輝度差の被写体でも、ボケはほとんど癖無く自然にとろけていく。
上記写真を 900x600ピクセル等倍で
上記写真をD800Eの 3600万画素を900x600ピクセル等倍で切り取ってみると、このレンズのすごさが分かる。
開放であるにもかかわらずピントの合った部分はくっきりと、トンボの毛が分離されて描写されていることが伺える。
150mm側でも開放からシャープで十分使えるレベル。
雨の日の撮影が楽しくなる防水性能
さらにこのレンズは防水性も良いとうたっているので、このような突然の雨でもレンズが濡れても気にせず撮影に集中出来る。
雨に滴るジョロウグモの巣
雨に濡れる事を気にせず撮れると、雨の中の撮影が非常にやりやすく、楽しくなってくる。
雨の中、手軽にぶらりと撮影に出かけられる。
雨の日、行楽地も人が少なくなるので、ある意味絶好の撮影日和。
小学4年の頃、このジョロウグモで遊ぶのが小学校で流行ったのを思い出す。
糸を伸ばすジョロウグモをヨーヨーのようにして遊ぶのだ。
今思うと変な遊びだったなと思う。
どれだけでかいジョロウグモを見つけられるか、当時、学校の登下校時クモばかり探して歩いたものだ。
クモが触れない友人も仲間に入れてくれと、クモを捕まえてくれとお願いされた。
はて?触れないのにどうやって彼らは遊んでいたのだろう?
もちろん、防水といえどもレンズをカメラバックにしまう際は、水滴をきれいにふき取るのをお忘れなく。
これは機材を長持ちさせるために、最も重要な事。
11、まとめ
以前は、なかなかレンズの値段も高く、撮影も難しかった超望遠の世界。
以前は特殊低分散ガラス、EDレンズ、APO(アポクロマート)レンズなどは高価な高級レンズに装備された、高くなかなか手が出せなかった代物。
さらには、手振れ補正と、高性能オートフォーカス、などのハイテク機能と相まって、とても身近になった感がある。
レンズの値段も、特殊ガラスや、非球面レンズなどがふんだんに使われながらも、以前よりもずっとおさえられた価格設定となり、手が届きやすくなった。
そんな中、タムロンから更なる高性能化を達成し、二世代目となる150-600mmが発売された。
今回使ってみて、最も驚いたのは、そのレンズの抜け、逆光性能だ。
コーティングの高性能化と、レンズ内内面反射の完璧なまでの処理の恩恵だろう。
ニコン純正MF500mmf4Pと比べても、その逆光性能はかなり上を行く。ま、古いレンズとの比較になってしまうが。
ニコン初代AFSのサンニッパ、300mmf2.8よりも抜けがいい。
そして、タムロンレンズにいつもながら驚かされるのはその手振れ補正の性能。
この手の超望遠ズームレンズ、ライバルとしてはニコンの200-500mm f5.6も非常に気になるところ。でも、焦点距離の範囲がかなり違う。
こちらニコンのレンズの魅力は、なんといっても明るさf5.6が変化しないというところ。
ズーム比に関しては、広角側200mmが150mm、望遠側500mmが600mm、ズーム比も2.5倍と4倍。同じ土俵では戦えそうだが、ちょっと違う。
ライバルはやはり、シグマ150-600mmや、60-600mmになるのだろう。
このレンズは野生動物や野鳥等のネイチャーフォトに限らず、航空機、鉄道、スポーツなど望遠を必要とする場面ではこれからどんどん活躍していくレンズであることは間違いないと思う。
日本を発つ前日、東京に大雪が降った
この150 600mm タムロンレンズ、SP150-600mmF/5-6.3 Di VC USD G2は、
超望遠撮影を、より手軽にしてくれる、非常に抜けが良くシャープな高性能レンズ。
今回貸してもらって欲しくなってしまった。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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