top of page

Photographer Takashi Iwamoto Blog

ブログ | アフリカ フォトグラファー 岩本貴志|ドキュメンタリー ビデオ / 写真 撮影

takashi iwamoto rogo whtie wide
執筆者の写真岩本貴志

魚眼のすすめ、シグマ15mmf2.8魚眼レンズのご紹介、「魚の目、鳥の目」

更新日:2023年6月19日


マグロ

巨大魚の泳ぐ水族館

ここは東京都葛西臨海水族園、マグロの回遊の様子が見られるところ。

薄暗い館内を囲む360度のパノラマ水槽には数多くの巨大マグロが泳ぎ回る。

空調の効いた館内には幻想的なBGMが流れ、心地よく、あたかも自らマグロになった気分が味わえる。

夏の暑い時期、涼むのにはもってこいだ。


それにしても、写真左下の人のサイズと比べるとでかいマグロだ!

写真から想像すると5メートルぐらいありそうだが、当然そんなにでかくはない。

理由は、魚眼レンズで遠近感が誇張されているため。

遠くの物がより小さく、近くのものがより大きく再現されている。

魚眼レンズと聞くとちょっと特殊なレンズと思ってはいないだろうか?

実際そうでもなく、僕らの目の視界に近いのだ。

人の目は、両目でほぼ左右180度の範囲が見えている。

証拠に両手を左右にまっすぐのばすと、両手が視野の周囲にうっすらちゃんと見える。

違和感を感じないのは、目で見ているものの距離、大きさなど経験値に基づいて補正されるから。

周辺の湾曲もちゃんと補正されている。

その証拠に、ゆっくりと上の写真に近づいて見てみてほしい、近づくにつれて違和感がだんだん無くなっていく事に気づくはず。

違和感を感じるのは、肉眼で視野いっぱいに見えているものが、小さな平面に写し出されているから。



この写真、180度の画角があるのに不自然に感じない!

上の写真、魚眼レンズで撮影された写真にもかかわらず違和感を感じない。

きっとこのような状況では人も、肉眼視野いっぱい使用して物事を認識しているからなのだろう。

上の写真を見ると、人の目も魚眼なんだなーと感じないかな?

実際、魚が世界をどう見ているのだろう?

おそらく自らの体が邪魔する真後ろ以外、全周ほとんど見えているのだろう。

最近流行の360度カメラの写し出す範囲を平面に映し出した写真に近いのかもしれない。

という事は、360度カメラの画角の事を魚眼と言うべきかな?


実際、魚や鳥、ほかの動物が目で物事をどのように認識しているのだろうか?

実際知るすべは無いけれど、


人ではR(赤)G(緑)B(青)の3種類の光受容体があるおかげで、カラフルな色が認識出きるのだが、鳥はもっとすごい。


鳥にはもう一種類の光受容体が加わり合計4種類の受容体があるという、だから、人には見えない紫外線までも認識出来るそうな。

僕らが想像出来る、範囲を超えた世界が鳥の視野の中には広がっているのだろう。

3次元世界の人間に対して、鳥は4次元の世界として認識しているようなものかな?

ちょっと違うか。


一般的な僕らの見ている視覚の認識では、全くイメージ出来ないような違った視覚世界にいるのは確かだろう。


もしかしたら、僕らが自然に同化して見つけにくい迷彩色が、鳥にとってはよく見える警戒色だったりして。

紫外線が見れるという事は、よく洗剤で洗った服もよく光って見えるのかな?

全ては想像の範囲を超える事の出来ない世界。


今回使用したシグマの15mm魚眼レンズが下の写真、ちょっと紹介する事にする。



キャップと並んでシグマ15mmf2.8の魚眼レンズ


もうかなり経つが、購入当時、ニコン純正の魚眼にするか、シグマにするかちょっとだけ迷った。


シグマを購入した決め手になったのは、その最短撮影距離!


シグマの最短撮影距離が15cmに対してニコン純正の最短撮影距離は25cm。

なんと10cmも近い。

この違いは大きすぎる。


という事で20年ほど前に新品で購入したレンズ。値段も20,000円ほど安かった気がする。

この10cmの差は非常に大きい。


この最短撮影距離の15cmとは、レンズの先端からではなく、カメラのフィルム面からの距離、今だとセンサーからの距離。

レンズ先端からだと、レンズにくっつくぐらいに近い事になる。


このレンズで最短撮影距離で撮ると、マクロレンズとしても使えるほど。

だから結構面白い!

写りに関しては周辺部まで開放から非常にシャープで気に入っているが、少々鏡筒の塗装がはげ始めた。


ま、写りには関係ないのだが、目盛類が消えかかっているのが気になる。

Zen仕上げといわれる塗装ははげやすい

距離目盛や、絞り値の印刷、是非是非はげにくい塗装が望まれる。

新しいシグマレンズからはこの塗装は廃止されていようなので大丈夫そうだ。

塗装は剥げた古いレンズだけど、レンズのコーティングは今でも美しく、新品時と変わらない。まだまだ使っていける。

絞りリングのあるこのレンズ、今後もずっと使っていく事だろう。


このシグマのレンズの、ゼン仕上げがはがれた下地をみて思うこと。


「アレ?下地のほうが、美しい仕上がりじゃないか!」


使っている、シグマの初代120-300mmf2.8もだんだん、つや消しのゼン仕上げがはがれ始めたのだが。

はがれた部分のほうが、表面が美しいのである。

全てはがしてしまおうかとも思ってしまうが、全てきれいにはがすのも大変だ。


最後までお読みいただきありがとうございました。

おわり

 

関連記事






Yorumlar


takashi iwamoto rogo white wide
「このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。」
bottom of page