昨年(2020年)12月21日には土星に超大接近した木星。
前回ブログに掲載した木星写真の更なる高画質化を狙って再編集を行なってみましたので、今回はその事について取り上げます。
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早朝に姿を現すようになった木星と土星。
普段は夜型の管理人、しばらくはなかなかお目にかかれ無そうだけど、がんばって早起きして、巨大惑星の久々に見てみるかな。
前回ブログに掲載した木星、2020年8月6日撮影
上の写真は3枚だけのコンポジット、色のりもあまり良くなく、諧調飛びも結構厳しい。
今回の木星はアイピースをPL10mmに変更、拡大率を若干落とし、コンポジット枚数を17枚に増やして合成してみた。
2020年8月7日の木星
枚数を増やして合成したのが上の写真。
今回は衛星も一緒に写った事なので、上下左右正立像、にして出した。
正立像にすると、見慣れない姿なので何か違和感を感じてしまうが、これが実際に見た姿。
左上に見える星が、ガリレオ衛星の第三衛星ガニメデ、この20分後には木星の手前に重なった。
いつもながら、ステラナビゲーター95にて確認、ガリレオ衛星の動きまでシュミレートできるのでとても便利なソフトだ。
とにかくオフラインで全て出来るのは、安心感がある。管理人は古い人間だなー。
衛星ガニメデの直径は5262Kmと月の直径3474Kmより二回りほど大きい衛星。太陽系の中で最大の衛星で、水星よりも大きい。
平均公転半径は107万キロ、地球の月の38万キロと比べて公転半径は3倍も大きいが、木星の巨大な重力の影響で周回速度は非常に速く、公転周期はたったの7日間と3時間と非常に短い。
ガニメデの姿、上の写真で単なる点でなく、衛星の大きさが分かるように写ってくれた。
衛星部分は輝度が小さいので、木星本体とは別処理を行っている。
さらに拡大したのが下の写真
さらに拡大した木星
拡大しすぎてぼやけてしまったが、それなりに木星の感じが良く分かるようになった。
今回、コンポジット枚数を大幅に増やした事によって、木星の色の諧調が豊かに表現された。
拡大率はピクセル200%、1ピクセルずつに画素ずらしをして、高画質化を試みている。
以前使ったPL6mmに対して、今回はPL10mm
拡大率を下げた分、明るくなり、色が出やすくなったのもあるのだろう。
土星でも、似たような処理を行った。
2020年8月7日の土星
土星も木星と同様にコンポジット処理を行った。
合成枚数は15枚。
上下左右、木星同様も正立像にしている。
正立像にすると、土星の季節感が直感的に分かる。
北半球を太陽のほうに向けているので、今北半球が夏という事。
拡大率は上の木星と同様、
元画像はGH4で90秒間撮った動画を画像処理ソフト、レジスタックスで処理、処理方法を少しずつ変更して出した静止画像を、フォトショップ上で合成処理した。
詳しい撮影方法は、以前のブログで紹介しております。
輪の詳細、木星本体の縞模様は新しく合成したものの方がよりよく出てくれたが、土星本体には無いはずの模様まで、発生してしまったのと、粒子が粗くなってしまった。
比較のために下に、以前合成した土星を掲載
前回の処理画像
前回の処理のほうが粒子が滑らかに仕上がっている。
ただ、輪の濃淡の様子は新しい処理のほうが良く出てくれた。
もともとの動画画像は同一なので、こちらもいくつか別のものを合成したほうがいいかもしれない。
とりあえずは、今回の最良処理画像を掲載してみた。
今回はここで断念したが、まだ処理方法を工夫すればもっと細部まで表現できそうだ。
いろいろと試行錯誤、時間がかかる骨の折れる作業。
また、気の向いたときに行なおうと思う。
ニコンの古い望遠レンズ、500mmf4、口径125mmの望遠鏡としても十分な性能を備えたレンズだという事が確認出来る。
これからも、このレンズを使用してその性能をもっと引き出していければと思っている。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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