このブログでは、東京都市部の公園に生息するオオタカを紹介しています。
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東京首都圏には、筆者がカイツブリの撮影を行なっている井の頭公園の他にも、緑地公園がいくつも存在する。
コンクリートばかりの都会の中、水辺のある緑地は人々の憩いの場であるのはもちろん、多くの生き物、野鳥や、動物、昆虫たちのオアシスでもある。
そんな場所では、四季折々、多種多様な生き物たちのドラマが繰り広げられている。
そんな中、都市部に点在する緑地公園は、生態系の頂点に立つ猛禽類にとって、欠かせない命の泉でもある。
まだ幼いながら精悍な顔つきの、オオタカの幼鳥
上の写真のオオタカは生まれて2ヶ月ほどの幼鳥、まだうまく狩りが出来ない。
一時は絶滅の危機に瀕したオオタカ
一時は数を激減し希少野生動植物に指定されたオオタカ。
人々の手厚い保護によって都内で数を増やしつつある。
下の写真は、このオオタカの繁殖が上手くいくように張られたバリケード。
公園内、 オオタカの繁殖のために作られたバリケード
こんな感じで、オオタカの繁殖が見守られるのも、公園利用者の理解があってこそ。
こんな感じで、都市公園のあちこちでオオタカは繁殖を成功させ、その数を取り戻しつつある。
オオタカ幼鳥の巣立ち
幼鳥の巣立ちの頃、親鳥は幼鳥に何日も餌を与えなかったり、お腹を空かさせる試練を与える。
そんな状況下、お腹をすかせた幼鳥は、なんとか自分で狩りに挑む。
はじめのうち幼鳥は、小鳥など狩りに挑むものの、当然なかなか捉える事は出来ない。
そこで、獲物は捕まえやすいセミばかりになる。
親鳥はエサを与えない事によって、幼鳥に自発的に狩りに挑むよう仕向け、経験を積ませてあげているようだ。
セミ狩り?オオタカの幼鳥
はじめのうちは、小さなセミでもちょっと怖いのか、おっかなびっくり腰が引けていた。
親鳥にセミをエサとして運んでもらった事も無ので、まだ食べた事は無いのだろう。
簡単に捕まえられるセミに味を占めた幼鳥、何匹も何匹も捕まえては食べるを
繰り返す。
どうやって知ったかわからないが、セミの羽はもいでから食べていた。
食べても食べてもお腹がいっぱいにならないセミ
さすがにセミばかりではおなかはいっぱいにならず、食べても食べても腹ペコ。
だんだん飽きてくるし。
ヒナは何度も経験を積み重ね、少しずつ狩りの腕を上げていくのだろう。
3日ぶりのご馳走、小さな骨のかけらまで夢中に平らげた
聞いた話によると、親鳥は3日ぶりに餌を運んできてくれたそうだ。
しばらくぶりのご馳走は、外来種のインコだった。
親鳥は捕らえた獲物を自ら半分食べ、残りの半分を幼鳥のために運んできてくれたようだ。
久々に、親鳥に運んできてもらった獲物をおいしそうに平らげる幼鳥。
子に餌を渡し、すぐに飛び去っていく親鳥
幼鳥に餌を与えると、親鳥はすぐに飛び去っていった。
タイミングを見計らって獲物を子に運んで来たのだろう。
親子の絆、オオタカの強かさを感じる一場面だった。
日に日にたくましくなる幼鳥
幼鳥の行動範囲は日々広くなっていった。
狩れるのはまだセミばかりだけれど、繰り返しているうちに狩りもだんだんとうまくなっている。
ネズミなども自ら捕まえたとも聞いた。
このオオタカ幼鳥、このまま無事に成長しする事を願わずにはいられない。
無事に成鳥になり、命をつなげていってほしいものだ。
オオタカが繁殖出来るようになってきてる都市環境
都会にも、以前は希少だった猛禽類が公園の緑地を中心に、生息出来るようになってきている。
なおかつ数が増えて安定してきているとは、なかなかうれしく感じる。
一時は多くの人たちに見向きもされず、知らぬ間に気づかれもせず迫害されてきた生き物たち。
そんな生き物たちに多くの人々の関心が向き、本来あるべく自然を復元させようとする気風。
そんな気風によって、肉食の猛禽類であるオオタカが繁殖出来る環境が蘇ってきている。
とっても良い事だと思う。
オオタカを中心に、今後の都市部の生態系の変化、動向を見守って行きたいと思う。
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読んで頂きありがとうございました。
普段行き慣れた公園でも、目を凝らしてみてみると、そこには愛らしくもたくましい、生き物たちのドラマがきっと見られるはずです。
このオオタカ幼鳥の独り立ちしていく様子を、動画にまとめました。
下の画像をクリックすると動画がスタートします。
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