「都会に進出した猛禽、オオタカの物語」
このブログでは、2017年7月から2018年12月までの間、都会の公園の中、管理人の目の前で繰り広げられた野生のドラマ、オオタカの生き様を紹介しています。
真っ白で小さかった雛たち、3週間でこんなに大きくなった、
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父親の狩りが上手なのか、父親によって1日数回、定期的に運んできてもらえる獲物。
雛たちは餌にほとんど不自由する事無さそうで、3羽とも順調に成長している。
繁殖を行なっている公園の森は小さいが、公園周辺にはグランドや学校などの施設もいくつもあるので、狩りをする父親も狩り場に困る事はあまり無さそうだ。
また、今までは猛禽に襲われる心配の殆どなかった油断している小鳥たち、ましては餌付けなどされ太ったハトもたくさんいる。
きっと都会は、自然の森よりも獲物を獲やすい環境なのかもしれない。
管理人が雛を最初に見た5月26日から3週間が経過、真っ白だった雛の羽毛は半分以上抜け落ち、茶色い幼鳥の羽毛が姿を現してきた。
まだまだあどけない雛であるが、若干、猛禽としてのオオタカの姿が垣間見れるようになってきた。
羽がムズムズする雛たち
赤ちゃんから大人になる体の大きな変わり時、体は日々大きくなり、羽は抜け変わりの真っ最中、まだら模様の羽を見ると、とても痒そうだ。
また体の筋肉、特に羽を動かす筋肉がムズムズするようで兄弟揃って羽を何度も何度もバタバタとばたつかせる。
羽を動かさずにはいられないようだ。
こうやって羽をバタバタしながら飛ぶための筋肉が鍛えられるのだろう。
獲物を持って巣に戻ってきた母鳥
雛たちが成長し大きくなっていくと共に、安心してか巣から離れる事の多くなってきた母鳥。
巣から離れている母鳥は、自らも高台から獲物を狙っているようだ。
子育てのため長い間狩りをしないで鈍った体。
狩りの勘を取り戻すため、しばらくウォーミングアップが必要だろう。
母親も父親だけに狩りを任せず、家計の足しにと獲物を狙っているようにもみえる。
日に日に大きくなり、食欲を増していく3羽の雛たち、これからもっと大きくなると父親の狩りだけでは食べ物の量が足りないと見越しているようだ。
繁殖を成功させるための知恵の数々。
父鳥と母鳥の分業と、数々の知恵が隠されているのだと日々関心させられる。
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つづく
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