「都会に進出した猛禽、オオタカの物語」
このブログでは、2017年7月から2018年12月までの間、都会の公園の中、管理人の目の前で繰り広げられた野生のドラマ、オオタカの生き様を紹介しています。
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カラスを追いかけてか、幼鳥と親鳥は一緒に巣立った森へとやってきた。
しばらくぶりに会ったのか、親子で昔話でもしてるかな?
親子仲良くというよりも、親鳥はどうも子を追い出そうとしているようにも見える。
公園周辺で親鳥と幼鳥が一緒にいるのが何度も目撃されていた事から推察すると、親鳥は幼鳥が近くにいる事を容認していたというか、一緒に過ごしていたのだろう。
きっとわが子の成長を近くで見守りつつ、狩りで得た獲物の分け前も子に与えていたのではないだろうか。
一人っ子のオオタカの子供は、より甘えん坊に育つのかな?そんな気がする。
カラスを上手く追い払い終えると、今度は親鳥は、追い払う照準を幼鳥に合わせた。
それでも本気で攻撃をするのではなく、「ここはあんたのいるところじゃないよ!、早くどこか自分の場所を見つけなさい!」とでも言っているようにも思える。
以前、幼鳥が巣立った頃から、わずか数ヶ月ではあるが、オオタカにとっては卵から孵った小さな雛が自立して行くのに十分な月日。
時間の感覚はわれわれ人間とは全く違う事だろう。
親鳥は、幼鳥を追いかけて森へ入っていった
親子でじゃれあっているのか、親鳥が子を追い出そうとしているのか分からない。
親鳥の方は再びこの場所でオス、メスがペアリングし、営巣する事になる。
来年へ向けての繁殖の準備は始まろうとしている。
新たな繁殖が始まれば、幼鳥はこの森から出て行って、1人で生きていかなければならなくなる。
繁殖する場所に、いつまでも大きくなった幼鳥がいては、限られた餌の奪い合いになってしまい、お互いにいい事はない。
幼鳥のほうは親鳥の近くにいるのが心地よさそうだけど、親鳥は心を鬼にして幼鳥を追い出そうとしているのだろう。
カラスに取り囲まれながらも威厳を持って追い返す幼鳥
再びちょっかいを出してきたカラス君たち、
来年こそは、オオタカを追い出し、カラスの楽園復活に躍起だ。
ここ都会で生きていくには、カラスと共に生きていかなくてはならない。
共というよりも、追い出してか。
カラスのほうも生きるため、子孫を残すため命がけ。
そんな命がけのカラスに邪魔されながらも、何とか巣立つ事の出来た幼鳥。
親鳥たちの、苦労の賜物だ。
こんな都会の公園にも、命をかけたせめぎあいの上に成り立つ、生態系の姿があった。
幼鳥も、新たな場所を見つけだし、きっと逞しく生きていく事を願わずにはいられない。
そう、親鳥たちが乗り越えやってきたように。
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つづく
読者の皆様、つたないブログですが、いつも読んでいただきありがとうございます。
不定期ながら、これからも更新を続けていきますのでどうぞよろしくお願いします。
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