このブログでは、2017年7月から2018年12月までの間、都会の公園の中、管理人の目の前で繰り広げられた野生のドラマ、オオタカの生き様を紹介しています。
松ぼっくりを放り投げて遊ぶメス
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まだ11月、繁殖のため巣のリフォームを始めるのにはちと早い。
繁殖期までしばらくの期間、オスメスおのおのに、公園の森で優雅な時間を過ごしていた。
カラスの嫌がらせはたまにあるものの以前ほどではない。
カラスも、メスよりも飛行能力の長けたオスが一緒にいるのも理由だろう。
オスは狩りに勤しみ、繁殖のため、メスが少しでも太って栄養を蓄えるよう捕まえた獲物をメスに何度も与えていたようだ。
この大きな松ぼっくりなかなか取れないな
オスは繁殖のため、メスにはあまり労力を使わせないようにしているようだ。
そんなある朝、メスは時間をもてあましてか、公園に生えるヒマラヤスギの松ぼっくりで遊んだ。
少しでも大きな松ぼっくりが欲しいんだけれど、大きな松ぼっくりは、なかなか枝から取り外せない。
しばらくの間、枝からはずそうともがいたが、びくともしない。
結局あきらめ小さな松ぼっくりへ。
簡単に取り外せるのは小さな松ぼっくりばかり、松ぼっくりにはもう飽きた!
松ぼっくりを手にとってしばらく、くちばし、足とでこね回すのだが、ただのヒマラヤスギの種子、動くこともないし、食べる事も出来ない。
オオタカにとって面白いわけでもなくすぐに飽きてしまい、この遊びもそう長くは続かなかった。
狩りに勤しむオス、メスへの大きなプレゼント
オスの狩りの頻度が増えてきた。
メスを繁殖のためにより太ってもらうためだろう。
今回は公園の近くで仕留めたハト。
メスと分け合っても食べがいのあるけっこうなご馳走だ。
ご馳走を仕留めたオスを見たメスは遠目にオスが獲物の羽をむしって料理するのを見守っている。
食べやすいように羽をむしりとるオス
羽をむしり終わったオスは、森の木の高い茂みの中にメスと共に消えた。
すぐにオスが下りてきたが、手元には狩った獲物の姿は無い。
オスは獲物を全てメスに譲ったようだ。
大きな獲物に関わらず、全く口をつけづにを全てメスに譲ったオス、ペアリングは完全に確定している。
繁殖が始まると、雛たちを無事に育て上げるため、オス、メス身を削った戦いとなる。
そんな戦いが始まる前、オオタカ夫婦の優雅なひと時が公園に流れていた。
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つづく
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