このブログでは、2017年7月から2018年12月までの間、都会の公園の中、管理人の目の前で繰り広げられた野生のドラマ、オオタカの生き様を紹介しています。
巣材を上手く組み合わせより強固な巣を作っていくオス、巣作り1週間目
オスによる巣の建設作業、巣材の運搬が始まりました。
今回は、巣の建設、リフォームが始まった「都会に住む猛禽、オオタカ、8」のつづきです。
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オスの絶え間ない巣材の運搬、がんばりによって巣作りは順調に進行している。
巣作りの初期段階、作業、巣材の運搬はもっぱらオスが行った。
絶え間なく毎日数時間巣材は運び続けられ、巣の形は日に日に見る見るうちに出来あがっていった。
オスの巣作りのがんばり様には感心するほど。
とにかくものすごい集中力で巣を作り続ける。
昨年の巣はあまり出来栄えが良くなかったと聞く、おそらく昨年の教訓をもとによりしっかりした巣を作ろうとしているのだろう。
時々上の写真のように枝を再配置して、すわり心地の良いより強固な巣を作ろうとしている事がうかがえる。
完成が近づいていくにつれ、メスの視察の頻度も増してきた。
現場監督であるメスの視線を感じると、オスの巣作りはますます気合が入る。
オスの作業を遠目に見守るメス
おそらくオスはメスが完成を認めてくれるまで、巣材を運び続けるのだろう。
メスは時々場所を変えながら遠目にオスの巣作りの様子を見守っている。
巣の形、出来栄えをいろいろな方向から確認しているようにも見える。
オスにとってこのメスの視線、かなりプレッシャーを感じる事だろう。
オスが巣を作っている間、時々お互い鳴き交わす。
メスは時々オスに「ガンバレー!」とでも言っているように声をかけ励まし、それに対してオスは、「頑張るぞー!」とでも言っているようだ。
もしくは、
オスが「もうこれぐらいで完成でいいんじゃないか?」メス「まだダメ!」とでも言っているのかな?
完成を確認に行くのか、メスは巣へ向かった
オスが作業を止めて、しばらくすると、メスが巣へと向かった。
巣の出来栄えの確認に行ったのだろう。
巣は完成したのだろうか?
メスは認めてくれるだろうか?
オスにとって「ハラハラ、ドキドキ」の瞬間である。
メスはしばらく巣の出来栄えを確認
メスはオスが2週間かけて作りあげた巣に入って、しばらくその出来栄えを確認した。
ほぼむき出しだったハンガーは木の枝に隠れるほどに仕上げられている。
巣に上がったメスは、成長していく雛たちと一緒に過ごしている様子を瞑想しているかのように、しばらく巣の上でたたずんだ。
鳴き叫ぶ事も、巣を破壊する行為など見せずに、満足している様子のようだ。
メスが巣の出来栄えを確認している間、心配そうに見守るオス
オスはすぐ近くの木の枝から、メスが巣の仕上がり状態を確認している様子を見守っていた。
「大丈夫だろうか?」とても心配そうな表情をしている。なんとも落ちつかなそうだ。
2週間の重労働、オスはかなりやつれてしまったようだ。食事を減らして巣作りに励んだのだろう。しばしの休養が必要のようだ。
これから先、雛が孵ってからは、毎日何度も何度も子供たちに食事を捕まえては羽をむしってさばいて、運搬するという重労働が待ち構えている。
メスは満足そうに巣から飛び立った、メスによる「オーケー」が出たようだ。
オスはほっとしたのかどこかへ飛んで行った。
これからメスによる巣の仕上げ作業が始まる。
2018年1月20日の出来事
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つづく
※このブログ、管理人の観察と妄想をもとに 描いる事をご了承ください。
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