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Photographer Takashi Iwamoto Blog

ブログ | アフリカ フォトグラファー 岩本貴志|ドキュメンタリー ビデオ / 写真 撮影

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執筆者の写真岩本貴志

「カイツブリの子育て」その13、4羽いたヒナ、残るは1羽だけ

更新日:2023年6月9日

このブログでは2017年、井の頭公園のカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を、写真と共に紹介しています。

ねむいけれど、おんぶしてもらってご機嫌のヒナ、前が見たいのは人の子供と一緒


 


ヒナが襲われて3日後の8月8日(2017年)ひょうたん橋のカイツブリの様子を見に行くと、巣は空っぽ。

遠くにカイツブリの鳴き声は聞こえるので、カイツブリ親子は近くにいるようだ、なかなか巣へは帰って来ない。

果たしてヒナたちは無事だろうか。

しばらくすると親鳥が巣へと帰ってきた。

背中には1羽だけヒナが乗っている、また1羽やられてしまったようだ。

最後に残った1羽は、今までになく大事に育てられているようだ。


親鳥はヒナ単独で水面に残すのが、とても危険だという事を学んだようで、ヒナを背に乗せ外出するようになった。

また、巣の周辺にはカメが少なくなっている、ヒナがいなくなったので近づかなくなったのか、親鳥はカメを追い払っているのかもしれない。



休んでいるスッポンに抗議する親鳥、スッポンは頭を引っ込ますが、考えた末去っていった

巣の近くでも油断は禁物。「危ないぞ、早く巣へ!」

ヒナもある程度大きく成長したので、もう簡単にはカメにやられないだろう。

周囲を警戒しているようだし、カメの危険は十分承知しているはずだ。

それも今は無き犠牲になった兄弟たちのおかげだ。

でも、油断は禁物。

今は、親鳥の愛情を一心に受けてて、今まで兄弟で分配されていたご飯も独り占め。

お腹いっぱい食べられる。



羽毛をたっぷり膨らませ、たっぷりとヒナを甘えさせてあげる親鳥、

ヒナが2羽いた時には考えられなかったほどに、親鳥はヒナに愛情こめて接しているようだ。

最近このあたりでは、水が濁ったからか、餌が捕らえにくいようだ。

親鳥にはヒナを3羽育てる自信が無いので、もしかしたらあえてヒナを危険な目にさらして、自然の掟にしたがって強い者を選別してもらったのかもしれない。




七井橋のカイツブリ親子

七井橋のヒナたちは順調に3羽全てが育っている。

親鳥はヒナをつれてよく散歩に出かける、距離も日に日に巣から遠ざかる。

3羽平等に背中に入れてあげる親鳥、ヒナは大きくなりとっても窮屈

漁がうまいのか、餌が豊富なのか、親鳥はひょうたん橋とは比べられないほど頻繁に餌を捕まえてヒナたちに与えている。

ひょうたん橋の周辺と比べるとこちらのほうが水が澄んでいるのが理由かもしれない。


3羽とも元気にすくすくと成長している、七井橋の親子

最初は外敵が多いので最も危惧されていた七井橋の子育て。

実際は最もうまくやっている。

この親鳥たちは、ヒナたちを外敵の脅威からうまく守っている。

おそらく子育ての経験が豊かなのだろう。




つづく


 

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