このブログでは2017年、井の頭公園のカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。
親鳥のいる杭の向こうに行きたいけれど、まだ潜水が出来ない。
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8月23日現在、唯一子育て進行中の七井橋のカイツブリ。
2羽のヒナはすくすく大きくなり、1羽のヒナは潜水がちょっとだけ出来るまでになった。
たまに甘えて親鳥の背中に潜り込もうとするが、すでに大きすぎて親鳥におんぶしてもらえない。
ほとんどの時間は、巣から離れて水上散歩に費やすようになった。
移動距離も広く、七井橋周辺を何度も行ったり来たり。
散歩の最中、親鳥は障害物を(ボート止めの杭)潜って超えてその向こう側へ、ちょっとだけ潜らなければ通れない場所だ。
1羽のヒナは難なく潜ってクリア、親鳥のもとへ、でも残りの1羽はまだ潜水が出来ない。
潜る事の出来ないヒナは何とか迂回して親鳥のもとへ辿り着いた。
親鳥もその様子を伺いゆっくりと泳ぎヒナを待った。
親鳥は、潜る事を教えるためにわざと潜らなければ通れない場所を通っているようにも見える。
しきりに潜水の練習をするヒナ
潜れなかったヒナは親鳥と共に巣に戻り、しきりに頭を水につけていた。
潜水の練習をしているようだ。
まだ潜れないヒナも、兄弟のように早く潜れるようになりたいようだ。
親鳥はすぐ近くで、そんなヒナの様子をじっと見守っていた。
その間、既に潜水が出来るヒナは、もう1羽の親鳥と共に遠くへ散歩に出かけた。
日も暮れあたりは暗くなる、以前の巣を塒にすると思いきや、前回ブログのようにどこかは分からないけれど別の塒へと移動していった。
以前の巣は夜の間安全ではないようだ。
きっと怖い目に遭ったのだろう。
2羽のヒナを置いて遠くへいったしまう親鳥たち
親鳥たちは追いついてこない雛を尻目に遠くへ行ってしまった。
向こう側には、以前縄張りをめぐって争ったカイツブリ親子が住んでいる。
とりあえず様子見と、塒の場所確保、安全確認だろうか。
2羽距離を置いてまっすぐ速く泳ぐフォーメーションは隣の家族への威嚇のようにも見える。
親鳥を見失ってしまい水面でじっと待つヒナ
置いてきぼりを食らってしまったヒナたちは、鳴く事も無くじっと水面で親鳥の帰りを待っていた。
じっと声も出さず水面を漂うのが最も安全なのだろう。
こちらも一度目を離すと、水面に浮かぶ葉っぱと見分けが付かずヒナがどこにいるのか見失ってしまう。
それでも、ひ弱で無防備なヒナが水面に漂う姿は見ていて外敵にやられないか心配になってしまう。
喜んで親鳥と一緒にねぐらへと向かうヒナ
しばらくすると、ねぐらが確保できたのか親鳥がヒナを探しに戻ってきた。
親鳥の雛を呼ぶ声に、ヒナは「ピューィ、ピューィ、ピューィ!!!」と喜んで答え、親鳥に付いていった。
それぞれの親鳥が、それぞれのヒナをねぐらに連れて行った。
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つづく
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