このブログでは2017年、井の頭公園のカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。
巣の補修をする雛
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七井橋のヒナたちは2羽とも順調に成長し、行動範囲もだいぶ広くなった。
以前巣が水没してしまい、親鳥が急遽作り直した事があった。(「カイツブリ観察日記」15、雨で沈んでしまった巣)
ヒナはその一部始終をちゃんと見ていたようだ。
ヒナの一羽は、そんな親鳥の真似をして、巣の近くに漂う巣材になりそうな葉っぱやビニール袋の切れ端を集めて何度も巣の上に乗せては巣を修復した。
親鳥さながらの手馴れてた手(くちばし)つきだ。
このヒナが無事に無事に育てたら、まめに巣を修復するいい親鳥になれそうだ。
兄弟性格は違っていて、もう一羽のヒナは巣の修復などせず知らん振り。
このヒナは弁天橋のカイツブリのように巣作りがなかなか上手くいかない親鳥になるのだろうか?(「カイツブリ観察日記」4,7、参照)
親鳥のやる事を見よう見まねをしながら、少しずつ色々な行動を覚えていくヒナたち。
真似るか真似ないかはヒナしだい、幼いながらも全ては自己責任だ。
親鳥は学ばない子を怒ったりもしなければ、よく学ぶ子を褒めたりもしない。
巣から離れ、ボート池で過ごす事が多くなった
巣に戻る事は少なくなり、ほとんどの時間を池で泳いで過ごすようになった。
ヒナたちは親鳥にずっと付いてまわる。
えさを捕る為のトレーニングを始めたのだろうか、親鳥は時々しばらくの間、ヒナたちにに餌を与えない。
ヒナがお腹を減らしているのは十分承知の上での行動だろう。
親鳥が水中から出てくると、エサがもらえると雛が近寄ってくるのだが、雛が近寄ると親鳥は再び潜って何処かへ消えてしまう。
2羽のヒナとも潜水は上手く出来るようになったけれど、えさはまだ親頼り。
ヒナたちのお腹はペコペコだ。
ヒナたちは少しずつ、潜っていく親鳥を水中へ追いかけていくようになってきた。
これも親鳥の狙いだろう。
親鳥は水の中で、ヒナたちに魚の捕まえ方などを伝授しているのだろう。
こちらはおそらく母と子
日中は両雛ともずっと親鳥に付いて行動するが、最近は日暮れ近くになると、それぞれの親鳥が、それぞれの雛を別々に世話している。
お父さん子、お母さん子が別れて行動しているのだ。
最初に潜水を覚えたちょっと大きいヒナの方がお父さん子じゃないかと、管理人は勝手に思っている。
こちらはいつも、遠出してなかなか戻ってこない。
もう一方はそれほど遠くへは行かず、水面を一緒に泳ぐ。お母さんと、小さいほうのヒナだ。
ガマの藪の中を塒に
日も暮れる頃、別々に過ごしていたヒナたちと、夫婦は再び合流し、ねぐらを共にする。
やっぱり家族だ。
ヒナたちは水上で夜を過ごせるようになったようで、最近はガマの藪をねぐらにしている。
今日も無事に一日が終わった。
夕刻の風にも涼しさを感じるようになって来た、秋はもうすぐそこ、ヒナたちには無事に育ってほしいものだ。
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つづく
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