このブログでは2017年、井の頭公園のカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。
ヒナが孵った当日、歓迎できない隣人たちは様子を見にやってきた
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7月26日(2017年)、井の頭公園では二箇所で同じ日にそれぞれ1羽のヒナが孵った。
卵と孵ったヒナは、両親鳥の交代で守られる。
親鳥の一羽は、漁へ出かける。そして残された1羽は、ヒナと卵を守るために一時の油断も許されない。
外敵たちは、をんな親鳥が一羽になった時にやって来る。
彼らに隙を与えてしまえば、あっという間に小さなヒナや卵はやられてしまうだろう。
上の写真には左手にカワウ、そして右手に止まっていのはゴイサギという夜行性の鳥。
いずれも肉食で、すきあらばヒナを食べてしまおうとやってきたのだろう。
卵とヒナを守っているので、カイツブリの親鳥が攻撃を仕掛けてこないのを十分承知で、至近距離まで近づいてくる。
カイツブリの巣を目指して飛んできたゴイサギ
隣人の生き物たちも食べ物にありつくため、生きるために
常に周囲を観察している。
身を守るため危険なものは当然として、食べ物になるような物に対してはより注意深く観察しているはずだ。
このゴイサギは、今日ここでカイツブリの一羽目の雛が孵った事を知っているようで、巣にまっすぐ飛んで来た。
彼らはカイツブリの巣がどこにあって、卵がいくつあるか、そしていつ孵るのか把握している事だろう。
別の雛が孵った巣にもゴイサギがやって来て、しばらく様子を伺っていた。
お互い知らん振りを装うが、内心は超緊張状態
子を守る親鳥は、ゴイサギの偵察に全く怯まず、相方を呼ぶ事もなく、じっとゴイサギをにらみ続けた。
ゴイサギだけでなく、カワウも同時にヒナを狙っている。
カワウは既に寝る時間で寝床に帰ったが、ゴイサギはしばらく様子を伺ってから別の猟場へと飛び去った。
一時の油断も許されないカイツブリの繁殖
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つづく
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