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Photographer Takashi Iwamoto Blog

ブログ | アフリカ フォトグラファー 岩本貴志|ドキュメンタリー ビデオ / 写真 撮影

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執筆者の写真岩本貴志

「続、カイツブリの子育て」その12、そろそろ卵が孵りそうだ

更新日:2022年7月27日

このブログは2018年に井の頭公園で繁殖したカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。

前年、観察を続けていたヒナたちは全滅。今年こそヒナが立派に成長するまでの一部始終が見てやろう!と、書き始めたのがこのブログです。


そろそろ卵が孵るかな? 弁天池、6月8日


 


水生物園のヒナに引き続いて、卵を産んだ順番から考えると、次は弁天池の卵が孵る事になる。

ここでは5月22日に2個の卵を見ているので、最初の卵を産んだのは5月20日前後。

最初の卵が孵化するのは、計算すると6月10日の日曜日かな?

カイツブリの顔を覆い隠すほど茂っていた木の葉っぱはきれいに無くなっていた。

巣の素材にされたようだ。

ちょうど巣の部分が額縁のように切り抜かれた。

以前は巣が隠れるほど葉っぱがあってよく見えなかったので、観察する身としてはありがたい。

カイツブリとしても、巣の周辺の視界が遮られるのは外敵の発見や、対応が遅れたりと落ち着かないのだろう。

巣の周辺だけの葉っぱをむしったという事は、木から垂れ下がる葉っぱは隠れ蓑としても効果をねらってるからなのかな?

それとも巣で抱卵している間、「これ使えるじゃん!」と何も考えずただむしって巣材にしただけかもしれない。

カイツブリのみぞ知る、である。


卵の色が薄く茶色がかっている。そろそろ生まれるのかな? 6月8日

巣はしっかりと補強され、台風が来ても大丈夫そうだ。

ただこの木、葉っぱが生い茂っているので大雨や強い風で大きく揺さぶられる事になるだろう、そう考えるとちょっと心配だ。


巣を固定している枝がしなやかにしなってくれる事を期待しよう。

上の写真、葉っぱの陰に隠れて見にくいが、卵に薄茶色の色が付いているのが分かる。

水生物園の最後に孵った卵、孵る前は薄茶色がかっていた。

孵る前には卵に薄く色がついていくのかな?

卵が無事に孵ってくれたら、これで茶色に染まるのを見るのは2例目、そうともいえそうだ。

産んだばかりの卵は真っ白、5月22日


産んだばかりの頃の卵はこんなに真っ白だった。


でも、ヒナが孵るころも真っ白な卵の殻も見たので、全てが茶色くなるわけでは無さそうだ。



 


さてさて、ひょうたん橋の巣はどうなっただろう?

あれからたっぷりと水草以外の素材で、巣は補強された 6月8日


水草ばかりでちょっと心配していた巣だったけれど、葉っぱなどで頑丈に補強されていた。


きっと、失敗から学習したのだろう。

巣は水面から十分に浮いていて、卵が濡れる心配も無さそうだ。

ただ前回流された巣と同様、木の枝への固定が気になるところ。

無事卵が流されない事を願いたい。





つづく


 

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