このブログは2018年に井の頭公園で繁殖したカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。
前年、観察を続けていたヒナたちは全滅。今年こそヒナが立派に成長するまでの一部始終が見てやろう!と、書き始めたのがこのブログです。
与えられた餌、今回はオタマジャクシ?水生物園ファミリー 6月8日
今回はヒナたちがどんなものを食べているのか紹介します。
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6月8日現在、水生物園のヒナたちは、5羽全員元気に育っている。
親鳥に守られ、餌も十分に与えられているようだ。
今でも巣の上で餌を与えたりしているけれど、ヒナたちが泳げるようになった今、親たちはヒナを連れて外出。
ヒナたちは思いっきり泳げて、いろんなものが食べられるので、とても楽しそうだ。
遠足にでも行く気分なのだろう。
親鳥としても餌も捕まえてはすぐヒナに与えられるので、効率もずっといい。
以前、池に魚影が見えないと心配していた餌事情、
池の中では小動物が大量に育っているようで、今のところ問題なさそうだ。
けっこう簡単にしとめていた魚のようなもの、「なんだろう?」とよく見てみるとオタマジャクシのようだ。(ナマズの稚魚かもしれない)
柔らかく栄養満点、ヒナはぺろりと飲み込んだ。
ヒナが孵る前も親鳥たちはよくこの場所に餌を捕るため、まっすぐに出かけていた。
理由はきっと、カエルがこの近辺で産卵し、オタマジャクシが大量に発生しているからなのだろう。もしくはナマズ。
喧嘩の絶えないお隣さんも、ここのオタマジャクシを狙ってやってきていたのかもしれない。
(この狩り場を共にする、お隣さんとは、これからいろいろと厄介ごとが起こる事になる。)
トンボも大好物だけれど、飲み込むのは一苦労
お父さんカイツブリに見守られトンボを飲み込もうとするヒナ。
兄弟みんな、順番にエサがもらえる事を心得ているのか、争う事無く自分の順番をじっと待っている。
みんなけっこう行儀がいい。
次は僕の番だ!と分かっているのかな?
それでも兄弟が食べている時は、うらやましそうにじっと眺めている。
それだけエサが豊富なのだろう。
親鳥はトンボなどの硬くて大きな餌は、何度も水面にたたきつけたりかじったり、柔らかくして、ヒナたちの食べやすいサイズになるまで調理してヒナにあたえる。
それでもトンボの体は頑丈で、ヒナたちはなかなか飲み込めない。
親鳥は様子を見てその都度更に柔らかく、小さく、食べやすくなるよう、何度でも水にたたきつけ再調理する。
親鳥はヒナが餌を完全に飲み込むのを見届けるまで、じっとヒナを観察。
こぼれた餌を拾ってくれたり、ヒナが餌を食べるのを手伝ってくれる。
子煩悩な両親カイツブリだ。
おなか空いているのはだあれ?
大きな餌を食べた後のヒナの食欲は減衰。
親鳥が餌を捕まえると、おなかが空いているヒナがこぞって餌をもらいにやって来る。
親鳥も、どのヒナがどれくらいおなか空いているのか見極めているのだろう。
そして、ヒナたちは、おなかがいっぱいになると眠くなるのか、動きが鈍くなる。
親鳥はそれをみてとると、少しずつ巣の方向へ移動。
そろそろお昼寝タイムだ。
ザリガニの尻尾の部分かな?
巣の近く、お昼寝前に最後に捕まえたのはザニガニ。
すでに尻尾の部分だけだ。
頭は調理の途中親鳥が食べたのかな?
オタマジャクシもトンボも季節もの。
旬な食べ物といえるかな。
旬という事は、時期が過ぎると捕れなくなってしまう。
現状、エビのしめる割合も少ないようだ。
今のところ、魚はいるにはいるが数は少ないようだ。
カイツブリのヒナの餌、現状豊富だが楽観できるものではなさそうだ。
今後、かいぼりを行なった池がどのように生態を取り戻していくのか非常に興味深い。
カイツブリを通して見守っていきたとおもう。
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つづく
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