top of page

Photographer Takashi Iwamoto Blog

ブログ | アフリカ フォトグラファー 岩本貴志|ドキュメンタリー ビデオ / 写真 撮影

takashi iwamoto rogo whtie wide
執筆者の写真岩本貴志

「続、カイツブリの子育て」その15、2羽に減ってしまったヒナ

更新日:2022年7月27日

このブログは2018年に井の頭公園で繁殖したカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。

前年、観察を続けていたヒナたちは全滅。今年こそヒナが立派に成長するまでの一部始終が見てやろう!と、書き始めたのがこのブログです。

4羽いたヒナは2羽だけ、どうしたのだろう? 6月15日、水生物園


6月14日、4羽に減ってしまっていた水生物園のカイツブリ、どうなっただろうか?


 


もともと5羽のヒナがいた水生物園のカイツブリ家族。

6月14日、見に行ってみると、2羽しか見当たらない。

どうしたのだろう?


親鳥も1羽しか見られない。

もう1羽の親鳥はどこへ行ってしまったのだろうか?

目撃情報によると、1羽のヒナは親鳥に攻撃を受けていたそうだ。

逃げ惑うヒナを、親鳥は追いかけ、執拗につついて攻撃していたという。



去年も、そこまではむごくないが、親鳥が子を間引くような行動が何度か観察された。


選ばれたヒナだけに餌を与え、他のヒナには餌を与えない。

餌を求めて近づいてきても、餌を与えず追い払う。

兄弟も、親鳥を真似て強気にその固体をいじめる。

やられる固体は精神的にも肉体的にもダメージを受けてしまい、いつの間にかいなくなってしまう。

親の子殺しは他の動物でも観察されている行動で、特に珍しいというわけではない。



餌が少なければ、ヒナを無事に育て上げるには、ヒナの数は少ないほどうまくいく確率が上がる。

それも、早ければ早いほどいい。

親鳥が状況をみて故意的に数を減らすわけだ。

それが生理的なものか、故意的なものかは分からない。

理にかなっている事だと分かっていても、小さなヒナがやられる姿は、見ていて非常にむごたらしい。

外敵にやられてしまうのであれば、仕方ないと諦めが付くのだが。

ここでは、それだけ餌の状況が深刻なのだろうか?

いや、そんな事は無いと思うのだが。

水草は繁茂してきているものの、冬の間はかいぼりで干上がっていた池。

小動物の卵などの多くも、死滅してしまったのかもしれない。



(後日、直接見たという目撃者に聞いた話によると、このヒナを攻撃していたのは、お隣さん七井橋ファミリーからやって来た親鳥だという。だとすると、縄張りをめぐっての抗争、水生物園の家族が負けた事になる。)

その追い出されたと思われるヒナ、逃げて下流の狛江橋近くで目撃されたそうだ。

親鳥に守られず、外敵のうじゃうじゃいる中、丸裸のヒナは無事に生き残れる道はほとんど無いに等しいだろう。


かわいそうだが、しかたない。

もう1羽のヒナは、目撃証言によるとスッポンにやられてしまったそうだ。

あの、巣の隣でいつもヒナの姿をうかがっていたスッポンだろうか?



餌が少ないのは彼らにしても同じ事、呼吸の時には水面上をよく観察

変温動物のスッポン、小さなヒナ一羽でも、何日もお腹は持ちそうだ。

スッポンは池の透明度がいい水面下から、カイツブリの様子を観察し、ヒナを襲うチャンスをずっとうかがっていたのだろう。


順調と思われたが、5羽元気な姿はもう見る事が出来ない。残念だ。 6月5日


 


弁天池家族はどうだろうか?

順調に孵り4羽になった雛、残るは1羽だけ 6月14日

弁天池、順調にヒナが1羽増えた。

明日最後の卵が孵るかな?


 

アシ藪に隠れてほとんど見えない七井橋ファミリーは?

無事にやっているのだろうか? アシの陰に隠れてよく分からない。 6月14日


気配がしないので、まだ卵は孵っていないように見えるが。


 

そろそろ卵が孵りそうな、ひょうたん池ファミリーはどうかな?

4個の卵が見える。 6月14日


こちらはまだ孵っていないようだ。

こちらも卵の色がベージュがかってきている。



どこも、そろそろ卵が孵るベビーラッシュになりそうだ。




つづく


 

前の記事

次の記事

Comments


takashi iwamoto rogo white wide
「このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。」
bottom of page