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Photographer Takashi Iwamoto Blog

ブログ | アフリカ フォトグラファー 岩本貴志|ドキュメンタリー ビデオ / 写真 撮影

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執筆者の写真岩本貴志

「続、カイツブリの子育て」その3、順調に産まれる卵

更新日:2022年7月27日

このブログは2018年に井の頭公園で繁殖したカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。

前年、観察を続けていたヒナたちは全滅。今年こそヒナが立派に成長するまでの一部始終が見てやろう!と、書き始めたのがこのブログです。


ひょうたん橋の卵は4個になった。5月11日



ひょうたん橋のファミリー、井の頭公園で今年最初の卵を産んでから順調に1~2日に1個ずつのペースで卵が産み足されています。


水生物園の巣と、ひょうたん橋の巣、2つの巣で合計8個の卵になりました。


 

水生物園裏のカイツブリも、卵4個産んだ 5月11日

ひょうたん橋、水生物園の両カイツブリの巣では、順調に卵が産み足されている。


1日か2日に一個の卵を産むようだ。


5月11日現在、ひょうたん橋近くのカイツブリは、合計4個の卵。


後から卵を産み始めた水生物園のカイツブリの卵も、合計4個になった。

心配していた水生物園裏手のカイツブリの巣も補修され今では立派な巣になり、あまり心配しなくても良さそうに見える。



全ては順調と思われるのだが、非常に不安を感じる事がある。

池に魚の姿が見当たらない。

去年はよく見かけたカイツブリが魚を捕らえ、くわえている姿をまだ見かけていない。

捕らえた餌のほとんどは、ヤゴやエビばかり。

それが原因なのか分からないが、カイツブリの交代するのに1時間を超える事もざらで、交代する頻度が非常に少なく感じる。

なかなか餌が捕まえられないからなのだろうか?

かいぼりによってきれいに澄んだ水、橋の上から池を覗いてみるとパッと見では魚影が全く見当たらない。

水草はほとんど見られず、底の泥が丸見え、捨てられた空き缶もよく見える。

水の上では、食欲旺盛のカワウ君が水の中をよだれをたらしうかがっている。

水が澄みすぎているのも、魚にとって居心地が悪い。

水中から地上の鵜も丸見えだし、鵜にとって魚も丸見え。

こんな隠れ家の無い場所に魚など住めそうになさそうだし、住んでいた魚は既に鵜の体の一部になってしまっているように思う。

この場所で鵜に狙われた魚に逃げるすべは無さそうだ。

かいぼりで水が引かれた時に知って驚いたのだが、池の岸辺(普段は水の中)のほとんどはコンクリートの壁だ。

これでは小魚や、小動物は非常に住みづらい。

鵜に追われた魚の逃げ場も無く、コンクリートの壁は追い込み漁に使われてしまう。

小魚や小動物が多少住みやすいよう、くいなど打たれているのは、池のごく一部。

水だけが澄んで、ますます魚にとって住みづらい環境になってしまっているように思う。

あらわになった コンクリートの壁、1月のかいぼりの様子

これから水草もどんどん成長する事だし、状況は日に日に変わっていく事だろう。

今は見られない小魚にも成長し、いつの間に「こんなにたくさんの魚どこから沸いて出てきたの?」となって欲しい事だが、

はたしてこのカイツブリの雛たちが孵る頃に間に合うだろうか?

これから池がどのように池がよみがえっていくのか非常に興味深い。

カイツブリの観察と平行して見守っていきたい。

この頃、池の上をトンボが飛び始めた。




つづく

 

 

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