このブログは2018年に井の頭公園で繁殖したカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。
前年、観察を続けていたヒナたちは全滅。今年こそヒナが立派に成長するまでの一部始終が見てやろう!と、書き始めたのがこのブログです。
交尾の後に行われるディスプレー、お互いの絆を確かめ合っているようだ 5月4日
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鳥類、夫婦の絆は非常に強い.
多くの哺乳類が一夫多妻もしくは乱婚であるのに対し、鳥類は一夫一妻のものが多い。
何年も夫婦寄り添うものも少なくないようだ。
殆どの鳥類にとって卵からヒナが無事に独り立ちするまで、父親の助けは必要不可欠。
抱卵している間も餌が必要だし、ヒナが孵ってからは無防備なヒナを守りつつも食欲旺盛なヒナたちの胃袋を満たさなければならない。
種類によってはメスだけが抱卵するが、カイツブリはオスメスで交代しながら卵を温める。
上の写真は交尾の後に行われるディスプレー。
お互いを見つめあい、「一緒にがんばろう!」と、きずなを確認しあっているようだ。
このカイツブリ夫婦が卵から、ヒナの段階を経て、ここまで成長出来たのも、この親鳥たちのきずなと努力の賜物、これまでに数々の苦難を乗り越えてきたたはずだ。
そして、親鳥から引き継いだものを、これから次の世代に引き継ごうとしている。
野生のすごいところ、美しいところは、みんなが手ぶら。
あるがままの環境に適応し、その環境を上手く利用し生きている。
今、この地球上に生きている全てのいきもの全てにいえること、太古の昔から途切れる事無く現在に引き継がれてきたもの。
無駄なものはそぎ落とされ、日々磨かれる、自然にはなかなか無駄が見出せない。
自然、野生は人が思っている以上に強かで知恵がある。
上の写真を撮った15分後にこのカイツブリは今年(2018年)井の頭公園で初めての卵を産んだ。
以前は全く分からなかったが、観察を続けていて、最近なんとなくカイツブリのオスメス区別がつくようになってきた。
見てくれからよりも、動作や行動の違いからである。
確証は無いのでどうにか確かなものに出来ればと思っている。
上の写真は左がオスで右がメス。
くちばし付け根の黄色い部分に微妙な違いがあるらしい。
この夫婦の絆をもとに、この夫婦、今年はヒナたちを無事に育て上げる事が出来るだろうか。
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つづく
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