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Photographer Takashi Iwamoto Blog

ブログ | アフリカ フォトグラファー 岩本貴志|ドキュメンタリー ビデオ / 写真 撮影

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執筆者の写真岩本貴志

「続、カイツブリの子育て」その9、縄張りをめぐって

更新日:2022年7月27日

このブログは2018年に井の頭公園で繁殖したカイツブリの繁殖、子育て奮闘の様子を紹介しています。

前年、観察を続けていたヒナたちは全滅。今年こそヒナが立派に成長するまでの一部始終が見てやろう!と、書き始めたのがこのブログです。


縄張り争いというよりも、アプローチ?



5月31日現在、井の頭公園では4番いが、抱卵と子育てをしています。


その抱卵場所、狩猟場所の縄張りをめぐってなのか、何日間も小競り合いが繰り広げられました。


実際、何か別の目的があるようにも見えます。


 


お隣さん同士のミーティング


おおよその縄張りの場所が決まってからも、毎朝だいたい同じ時間に縄張りの境界線をめぐっての争いが繰り広げられた。


本当は別の目的が、あるのかもしれない。

当時繰り広げられていたのは朝7時半、

数日間、ほぼ毎日同じ時間帯。

弁天池のつがい、七井橋のつがい、そしてひょうたん橋のつがいが一同参戦。

場所は、ボート池、七井橋の近く。


誰の縄張りでもなく、ここは中立圏。

ひょうたん橋のつがいは既に抱卵を開始していたので、オス(おそらく)単独での参戦。

妻は巣でお留守番。

(オス、メス断定して書いていきますが、確証があるわけではなく、管理人の観察による独断。オスは若干小型で筋肉質でつややかで色黒、メスはふくよかで半光沢で色白、また、性格や行動も結構違います。交尾を見て確証)

七井橋、弁天は仲良く番いで参戦。

お互いの交戦前に、夫が妻に向かってデモンストレーションを披露。

「こんなもんでいいか?」とでも言っているのか夫が妻に向かって水面を勢いよく走ってみせる。

しかし、お互いがそわそわしているようだ。

実際は争いなのか、ミーティングなのか?

それぞれの番いが、別の番いに向かって水面を勢いよく走って向かっていく。

メスは後から続く場合もあるが、、、

あっちがやったら、こっちがやり返し、再び相手方の反撃。

こんなことを何度か繰り返し、10分ほどすると気が済むのか、それぞれがそれぞれの縄張り、巣へと帰っていく。

真剣な縄張り争いかというとそうでも無く、相手の手前で止まる感じ。

もしかしたらお隣さんの相方の品定めでもしているのかな?

やられる側も、相手が来るのを待っているようだ。


そんな光景が、何日も繰り広げられた。


きっと、これからお互い繁殖を行なうにあたっての、情報交換の一環だったのだと思っている。


 

こちらはガチの争い。

縄張りをめぐっての真剣勝負!

相手の縄張りに侵入すると執拗な攻撃を受ける事になる、防衛無しに領土は守れない



やっと巣の場所が決まったカイツブリ夫婦、予想していたように向かいの水生物園家族に嫌われていた。


ヘビ通り(常日頃ヘビが通る場所)に巣を作ろうとしていて、なかなか巣の場所が決まらなかった七井橋夫婦。

どうにか安心できる場所に巣が作りたい!! 

なんとか縄張りを拡張しなければ!

御茶ノ水方面(井戸水の沸くところ)へと何度も散策に出かけるが、毎度毎度、水生物園のオスに強い反発を受けて退散させられてきた。

どこまでなら許してくれるかと何度も追いかけっこが繰り返された。

七井橋のオスは常に一方的に追われる身。


こんな争いが何度も繰り返され、ちょっとは縄張りを拡張出来たのか、この写真の左側の岸辺に巣を構える事になった。


写真奥、対岸右手に、水生物園家族の巣がある。


こんな争いを繰り返し、何とか許しを得たのか作る事が出来た巣のようだ。

最近は、全てのつがいが抱卵を始めて、皆忙しい。

以前と比べると、朝のミーティングも、争い事も滅法少なくなった。

忙しくてそれどころでないのだろう。




つづく


 

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