ナイロビで見えた夏至の日食(7:47、最大食分、離角10')
最近ブログでご紹介した夏至の日食。
嬉しい事に空は晴れ、ナイロビで見る事が出来たので、今回は、その事について取り上げます。
管理人が観測した日食の様子を紹介します。
前回のブログでご紹介した、夏至の日食。
ブログで天気の事を書くと、曇りそうであえて書かなかった。
管理人、こう見えても結構、縁起を担ぐのだ。
ここのところ連日ナイロビでは曇り空が続いていたので、天気の事が結構心配だった。
縁起かつぎが幸いしたか、当日は、心配をよそに、時々雲が太陽を遮ったものの、日食の間は、ほぼ晴れてくれた。
夏至日食当日、東の空から顔を出した欠けた太陽
このブログを書いている今、日本ではまだ日食は進行中。
太陽を隠す月の影が、ナイロビからゆっくりと移動して日本に至る。
宇宙空間にたなびく月の影、新月の日でも、大抵は地球の上下を通るのでなかなか地球と交わらない。
まっすぐ交わってくれれば皆既日食、もしくは金冠日食になってくれる。
でも、めったに起こらない。
インターバル撮影中のD850と85mmレンズ、ゼラチンフィルターND4で減光
今回はケニアも、日本もまっすぐに交わらなかったけれど、部分的に影が地球と交わった、それも夏至の日。
部分日食にしても、夏至の日に日食が起こるのは、とってもとっても珍しい事。
月は地球から平均384,400キロメートル離れたところをまわっている。
その軌道は楕円軌道、常に一定であるわけでなく、近づいたり遠ざかったり。
最も近づくと36万キロを割る事も、
そんな近づいた時に満月になると、スーパームーンと呼んだりする。
また、最も遠い時は40万キロ以上に離れる。
この月の距離の差が、皆既日食を起こしたり、金環食を起こしたりと変化させる。
遠い時と近い時、その距離の差は1割程度。
それは、大きいのか小さいのか?
分かりやすく表現すると、
遠い時の月を、バレーボール(直径20cm)とすると、近い時の月は、サッカーボール(直径22cm)の大きさ。
差はこんなもんだ。
また、月の大きさを直径20cmのバレーボールと例えると、
地球から月までの距離は、最も近づくスーパームーンの時で、20.7メートル、最も遠い時は、23メートル。
25メートルプールに、バレーボールを浮かべている事を思い浮かべると分かりやすい。
プールの端のほうで2メートルちょっと、ボールが移動するのと一緒だ。
「スーパームーン」メディアで結構騒がれるけど、あまり対した事なさそうだ。
そういう管理人の取り上げるネタなど、もっともっと小さなものばかり。
あれれ、日食の事を書こうとしていたら、「スーパームーン」、あまり関係ない。
月は公転しながら、すこーしずつ地球から遠ざかっている。
だから、遠い未来、地球から皆既日食は見れなくなってしまう、とそんな事につなげようと話し始めたけど・・・
今回は部分日食、あまり関係ないので前置き話はここら辺にして。
今回の日食、カメラを三脚にセットして、インターバルで撮影を行なった。
時期も時期、あまり自由に出歩けないので、自宅アパートの屋上からの撮影。
ナイロビ自宅より、3分ごとの日食の変化の様子
数箇所、雲で隠れてしまっているが、日食の変化の様子がよく分かると思う。
3分ごとの、日食の変化の様子だ。
ナイロビで今回見られた日食は朝、日の出からなので、写真下から始まる。
ナイロビは地球上、赤道よりちょっとだけ南、南半球だ。
だから、太陽の動きは、少しだけ左に向けて昇っていく。
今回は、日食の広い範囲の変化の様子が分かるよう、85mmのレンズを使って広めに撮った。
撮影方法は、前回のブログに載せた通り。
日の出と共に欠け始めた太陽、
画面下の建物から太陽が顔を出したのは7時をちょっと過ぎた頃。
日食が終わりに近い、写真一番上の太陽が、8時47分。
日食の終わる1分前、午前8時57分50秒
手元の時計で確認した欠け終わりは8時58分43秒だった。
今日は夏至、太陽は最も北から昇る日、明日から太陽は少しずつ南に移動していく。
こんな夏至の日の日食は、いま生きている人々にとって二度と見る事が出来ない現象だ。
次回は800年後。
今回、日食の様子を始まりから終わりまで、ほぼ全て見る事が出来て、大満足。
子供達含め家族みんな、日食グラスを使い、日食を楽しむ事が出来た。
惑星、衛星の軌道運動によって織り成される現象。
たまに、今回のような面白い、ショーを見せてくれる。
今回のような、夏至に日食が起こるというめったに起こらない、瞬間に居合わせられて、ちょっと幸せな気分に浸る事ができた。
あれ!黒点がみあたらないぞ?
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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