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Photographer Takashi Iwamoto Blog

ブログ | アフリカ フォトグラファー 岩本貴志|ドキュメンタリー ビデオ / 写真 撮影

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執筆者の写真岩本貴志

動画のご紹介、カイツブリの子育て、第三章「カメに狙われた雛」

更新日:2023年6月21日

カイツブリの子育て、第三章「カメに狙われた雛」動画をYouTubeにアップしましたのでご紹介します。




YouTube アップ動画 カイツブリの子育て、第三章、カメに狙われた雛



今回の動画は、30分を越える大作!?となっています。



三部作となっているカイツブリの動画。


全ての動画の撮影場所は東京井の頭公園



第三章「カメに狙われた雛」では2017年の7月から8月にかけてひょうたん橋近くで繁殖したカイツブリ家族にだけ焦点を当てています。



ストーリーは、既に巣は完成、卵が産みつけられているところから始まります。

順調に孵る4羽の雛たち、平和だったカイツブリ家族に待ち受けていたものとは?

カメ、それも外来種のミシシッピーアカミミガメが脇役の主人公になります。


続きはぜひ、動画でご覧ください。



この動画に関連するブログ



かいぼり(池の水の交換)をして蘇った井の頭公園の池


かいぼりで池の水が澄み、水中の生態系も豊かに蘇り、カイツブリのエサとなる小動物たちも豊富になったのでしょう。


かいぼりするまで、何年もの間、池では繁殖していなかったカイツブリでしたが、再び井の頭公園に繁殖しに戻ってきてくれました。



そんな、繁殖に戻ってきてくれた、井の頭公園で繁殖するカイツブリの奮闘の様子を、動画としてまとめたものです。


ご興味のある方は、上の動画をクリックして見てみてください。



日本帰国中に出会ったカイツブリ


普段ケニアに滞在する管理人ですが、日本に帰った折、偶然に出会った、カイツブリ。

愛らしいもあり強かな彼らの姿、繁殖の一部始終を見ようと、カメラ片手に公園通いが始まったわけです。



カイツブリYouTube動画の背景



第一章から第三章となっていますが、全て別のつがいです。


第三章に出てくるつがいは、第一章「あきらめない巣作り」と同じ場所、ひょうたん橋近くで前年繁殖したつがいです。

第一章のほうが、後になります。


もしかしたら、年を越した同じつがいかもしれませんが。



という事で、撮影した順番はばらばら


撮影期間は以下の通り。


この第三章、「カメに狙われた雛」の映像を撮影後の2017年の年末から、井の頭公園ではかいぼり、池の水替え作業が再度行われました。


これは井の頭公園では2013年、2015年にひきつづき、3度目のかいぼり。




何日もかけて池の水を抜かれた後に、しばらくの間池の底を天日干しされ、水底に沈むゴミと共に、外来種なども駆除されました。



井の頭公園、かいぼりの様子

かいぼり、外来種駆除の様子



かいぼりで水が抜かれている間、カイツブリ他、多くの水鳥はどこか別の水場へ避難していました。


池に水が満たされると、すぐにカイツブリや、他の水鳥たちも池へと戻ってきたようです。


見かけ上、空を飛ぶのは苦手そうなカイツブリ、案外飛ぶのも得意のようです。





日本の生態系に入り込む外来種


第一章では登場しなかった、ミシシッピーアカミミガメ、本来は日本の自然にいなかった外来種。


今回の第三章「カメに狙われたヒナ」ではストーリーの主脇役となっています。


そんな外来種によって乱される、カイツブリの生態のご紹介となります。

とてもしつこいカメでした。




かいぼりで外来種は駆除の対象


もしかしたらストーリーに登場するカメさん、この年末に行なわれたかいぼりによって駆除されちゃったのかもしれません。


翌年の2018年の同じ場所で撮影した、カイツブリの子育て第一章では、ミシシッピーアカミミガメは登場していません。


撮影中にもほとんど見かけませんでした。



かいぼりで、かなりの外来種が駆除されたようです。

それでも難を逃れて、逞しく生きているミシシッピー・アカミミガメもたまに見かけました。




外来種といっても、命を持った生き物


ミシシッピー・アカミミガメも新たな環境に適応し、生きていくため、子孫を残していくため狩りをしなければなりません。


彼ら自身が好き好んで、見ず知らずの地にやって来たわけでもなく、

彼らもまた、勝手な人間の行動による被害者と言えるでしょう。



外来種を持ち込むという事に、いろいろと考えさせられるものがあります。


外来種によって、困っている野鳥がいるんだ!とでも思ってこの動画を観て頂ければ幸いです。





カイツブリの雛を狙っているのは外来種に限らない



外来種がいなければカイツブリの子育ては安泰か?


いえいえ、決してそんな事はありません。




そんなカイツブリにとって脅威な生き物の仲間たち!?をいくつかご紹介します。


スッポン、井の頭公園

おいらはここの主だ、昔からずっと住んでいる スッポンのおやじ?おばちゃんかな?



同じカメの仲間、ミシシッピーアカミミガメがいるところではあまり見かけなかったスッポン


かいぼりの後、ミシシッピーアカミミガメの姿があまり見られなくなると、このスッポンが池のあちこちで良く見られるようになりました。



カメのコミュニティの中で、スッポンとミシシッピーアカミミガメはお互い距離を置いていたようです。



カメ以外にも、カイツブリの繁殖にちょっかいを出す生き物はいっぱいいます。


空きあらば!と彼らは何気に雛を狙って近づいてきます。



カイツブリのひなを狙う鵜とゴイサギ

雛を狙うやからたち、このつがいは第三章には登場しませんが



左からカワウが何気に巣に近づいてきては、カイツブリのヒナの様子を確認。

カイツブリの反撃は、なかなかの脅威なので、これぐらいの距離までしか近づけません。


そして、巣の右手にはゴイサギが、空きあらばと狙っているのでしょう。



頭の中では、「カワウよもっと近づいて、親鳥をおびき寄せてやってくれな」「その隙においらが雛をいただくぜ!」とか思っていそうです。


それを察してか、カワウは巣の近くをこのまま通り過ぎていきました。


「ゴイサギになんか協力しないよ!」とか思っているのでしょう。





泳ぎの達人、アオダイショウ


カイツブリに追いだてられるアオダイショウ

追い出されるアオダイショウ



ここはヘビの通り道、しょっちゅうヘビが泳いで池を渡る場所。


この近くに巣を構えたカイツブリファミリーは、常にヘビの接近に悩まされていました。


カイツブリ動画、第一の孵らなかった卵を、シマヘビに食べられてしまったと聞いています。



かいぼりで外来種が駆除され、ミシシッピーアカミミガメがあまり脅威でなくなっても、カイツブリのヒナを狙うやからは、あちこちからやって来るのです。



カイツブリの親鳥はヒナを守るため、一時も気が抜けません。

カイツブリに限りませんが。





下に、第一章、第二章のリンクを貼り付けました。




第2章、「ヒナに待ち受ける試練」は2017年の弁天池の様子です。


撮影を始めた時には4羽のヒナ、もともとは6羽いたという。

ヒナたちに試練が待ち受けていました。

ちょっと悲しい物語になります。




こちらはカイツブリの子育て第一章、「あきらめない巣作り」第三章で取り上げたカイツブリの子育て、同じ場所での翌年の様子です。


この物語でもカイツブリたちに試練が襲いますが、何とか乗り越えヒナたちは成長していきます。



是非、ご覧になってみてください。

どれも東京、井の頭公園で撮影したものです。


池や湖ではふつうに見られる、カイツブリ。


是非、双眼鏡片手に、愛らしくも逞しいカイツブリの様子を、ご自分の目で見てみる事をオススメします。





野鳥観察にオススメの双眼鏡についてちょっとだけ


オススメは8倍前後の双眼鏡。

倍率が低いほうが、視野が明るく視野も広く野鳥が見つけやすく、見やすいです。

レンズの口径が大きいほど、早朝や夕方、明るく見やすくなりますが、手軽に持ち歩く事を考えると、口径は25mm前後がオススメです。



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