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Photographer Takashi Iwamoto Blog

ブログ | アフリカ フォトグラファー 岩本貴志|ドキュメンタリー ビデオ / 写真 撮影

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アフリカサファリ、ナイロビ国立公園、その3、締めくくりの動物は、やっぱりライオン

更新日:2023年6月26日


Lion son challenging his Father


アフリカサファリ、ナイロビ国立公園、3回目。


今回のブログでナイロビ国立公園については締めくくる予定です。

このブログを書いているフォトグラファー

このブログを書いている管理人は、ナイロビに在住のカメラマン。

趣味が高じて、カメラ片手にアフリカに長年住んでいる。




ナイロビ国立公園、その2を書いてからまったくブログを更新せず、長らく経ってしまいました。

あまりにも勝手気ままでは無いか!、という事で「勝手気まま」というタイトルと致したわけでありますが。言い訳はそれぐらいにして、


ま、とりあえず締めくくりその3、を書いていきます。


 


アフリカサファリ


アフリカの魅力はサファリをしてこそ!

ナイロビに住んでいるとそんなサファリもとってもお手軽。

そんなアフリカの魅力を味わえる一つがナイロビ国立公園。


改めて軽く公園の紹介から、ナイロビ国立公園は名前の通り、ケニア共和国の首都ナイロビ、街の中心部からたった数キロに公園の端が位置し、大きさはちょうど世田谷区と、大田区を合わせたぐらいの大きさ。形的にも似てるかな。


週末など家族連れで出かけるにはもってこいの場所。

ゾウ以外の野生動物の多くが高密度で手軽に見られるので、なかなか面白い。

見られる鳥の種類も多く、自然好きにはたまらない公園だ。


この公園、四国と同程度の大きさを誇るタンザニアのセレンゲティ国立公園と比べるとものすごく小さいが、生息するライオンの密度はセレンゲッティのそれを上回り、ンゴロンゴロナショナルリザーブに次ぐ密度でライオンが生息しているのだ。



という事で、ライオンの写真はこのブログの最後の締めくくりに掲載する事にする。




Zebra family


野生動物を見にサファリに行って、見ものの華はなんといってもライオンやチーターそしてヒョウなどの肉食獣。

しかしながら草食獣がいてこその肉食獣、そんな草食獣の中での代表選手といえばやはり、シマウマ。

ゾウじゃないの?と、聞かれるかもしれないが、もナイロビ国立公園にゾウはいないので。


体の大きなシマウマは、ライオンの獲物にはなるがチーターにとってはちょっと大きいのであまり狙われない。でも子供はけっこうチーターに狙われる。



シマウマについての小話を一つ


場所はセレンゲティ国立公園、10頭程度の群れの中に一頭、足の先端近くを大きく怪我し、うまく歩けないシマウマがいた。


群れは草を食みながらゆっくりと移動、群れはもっと速く移動したいのだが、その一頭のためにゆっくりと移動。それでもなかなか追いついて来ないので立ち止まり、皆でその一頭を振り返り群れにたどり着くまで待っていた。

家族の絆かなと、なんともほほえましく、感じたものだ。


ここはサバンナの中心、お腹を空かせた肉食獣が潜む場所。

怪我をした固体はきっと家族の一員なのだろう。

ふと思った、「この怪我をした一頭が群れの中にいる事で、万が一肉食獣に照準を合わされても、健康なシマウマたちは簡単に逃げる事が出来る。」

実際シマウマが、そんな事を思っているかはわからないが、ずっとサバンナで生きてきた知恵、怪我をしている側も、自分が犠牲になる事で仲間、家族が助かる、そんな事もうすうす感じているのだなと思ったりした。

これもこれで、絆だな。


だから怪我をした個体も、必死で生きようとし、生きる事によって万が一の時、仲間が守られる。

多くのワニの潜む水場にでも、怪我をした個体は率先して水を飲みに行き、仲間のために安全を確認してあげたりする。



足の怪我の原因は、水場でワニに襲われた事も考えられるが、おそらくは人間(密猟者)の仕掛けた針金を使った罠に引っかかって、力ずくで脱出した時についた怪我だろう。



絆でつながるシマウマ家族


ああ見えて、シマウマは家族の絆がかなり強いのだ、ああってどう?

シマウマの子はチーターの格好のターゲット。

複数のチーターに迫られた場合は親もやられてしまう。チーターはシマウマにとってはとても危険な存在だ。


母親は常に子供に寄り添って、あまり遠くに行かないように子供を危険な目に遭わないように常に監視している。さらにその周りでは若いオスたちが周囲を警戒している。


しかしながら、チーターが全速力で迫って来た時は自らも危険にさらされるので、母親は子供を守る余裕はない。そんな時に力を貸してくれるのが周囲で警戒していたオスたち。

そんなオスたちは、家族に危険が迫っている事を察知すると全力でチーターと子の間に割って入り、狩りの邪魔をし、蹴りを入れ、必死で子供を守ろうとするのだ。


チーター側も、命がけ、獲物を捕まえられなければ飢えて死んでしまう。だから全力で獲物に気付かれないように起伏や、草陰を利用して、身をかがめ、匂いで気づかれないよう風下側から、ゆっくりと獲物へと接近してくる。

腹が減って追い詰められれば追い詰められるほど、チーターの狩りに対しての集中力は高まっていく。


視力の良くない草食獣たちにとって、そんなハンターの接近にはなかなか気がつけない。


いくら足の速いチーターといえど、射程距離まで獲物に気付かれないように接近しなければ、狩りの成功はほぼ不可能。

特に何頭もの子を持つ母チーター、いくつもの命がかかっている、その責任は重大で。その狩りのテクニックは飛びぬけて研ぎ澄まされている。


シマウマの子がチーターに捕まってしまった時も、息のあるうちはシマウマの仲間たちは、必死で子を救出しようとするのだ。

そして、やられてしまった子の息が尽きてからも、しばらく仲間同士その場から離れようとせず、子が獲物として食べつくされる頃、力なくその場からゆっくりと去っていくのだ。


Zebra with Nairobi City


シマウマを見ると、何度も見てきたそんなシーンが頭をよぎる。


やる側、やられる側の命のせめぎあい、この瞬間も、サバンナではそんな命の駆け引きが繰り広げられ、命は常に磨かれつづけている。

だから野生の姿は常に輝きを放っているのだ。


自然の中に身をおくと、そんな妄想が常に頭をよぎるのだ。

いや、都市の中でも頭の中は妄想で埋め尽くされていますが・・・

妄想の種類は違うな。




お次はセグロジャッカル



Silver Backed Jackal yawn

セグロジャッカルの大きなあくび



犬?一見犬のような背黒ジャッカル、サイズ的にも同程度。


自分で狩りをするというよりも、誰かが狩りをするとそのおこぼれをもらおうと、けっこうチーターの後を金魚の糞のようにくっついて歩く姿を何度も見かけた。


チーターが狩りをし、獲物を食べ終わって離れるのを見計らって、その残った食べかすなどの残飯を片付ける。ライバルは同様に食べ残しを狙うハゲワシたちかな。


というか、チーターが獲物にありついている間でも、空きあらばで内臓の破片、肉片などをさっと近寄ってきて、さっとその場を離れる感じで獲物にありつく。

見ていると、柔らかい内臓が好みのようだ。


肉食獣全般、狩りをしてから食べ始めるのは内臓、柔らかく、消化も良く、必要なビタミンなども効率的に取り込めるからなのだろう。



ジャッカルが自ら狩りをするのは、生まれたばかりのトムソンガゼルの子供。

狩りと言えるのかな?トムソンガゼルの子は、大地に産み落とされ、母親はそっとその場からすぐに離れてしまうのだ。

立ち上がるまでしばらくほっとかれ、その間、子は全く無防備な状態。

母親は他者に子を産んだ事を気付かれないように、ちょっと離れた所で何気なく普通に振舞っている。

そんなほっとかれたトムソンガゼルの子、それが不思議な事になかなか見つけられない、まったく動かず、無臭、色も土色。完全完璧なカモフラージュ。


肉食獣ですらなかなか見つけられない、だからこちら側もそこにいるのがわかっていても見失ってしまう程なのだ。


肉食獣も、見つけるのにじっとちょっとでも獲物を動くのを待ち構えて見つけるのだ。

それをジャッカルは、じゅうたん徘徊戦法で見つけては捕え食べるのだ。




そして、ライオン



日中はごろごろとあまり活動しないライオンも、夕方になると活動を開始する。


Lion cabs playing

ライオンは大抵日中はお昼寝、活動を開始するのは夕方日も暮れ始める頃、

遊び盛りの子供たち、特に男の子はワンパク、妹と遊ぼうとじゃれあおうとしても妹はなかなか乗り気になってくれない。

だから力ずくで、ちょっかいを出すのだが・・・


妹が僕と遊んでくれないんだったら、お父さんと遊ぼうっと!


Lion Father and Children


夕日を眺め、たそがれていたライオンのお父さん、息子の意表を付いた攻撃に驚きながらも、子供とじゃれあった。それをあきれながらもながめる妹。「バカじゃないの?」


ライオンの子供も、人間と同様、メスのほうがませるのが早いようだ。

それに比べオスは、大人になっても子供の心を忘れない。



Lion in Nairobi National Park

都会のライオン?腹ごしらえをしてご機嫌



ある意味、ここも都会の公園、以前書いたブログ「都会のオオタカ」、の公園とはちょっとどころでは無くスケールが違うけど、都会のライオンといってもいいのかな?

でも、国立公園の中だしちょっと違うか。


ライオンは何時見ても心がときめく、といっても自らが安全地帯にいての話。

ザンビアでは、自転車に乗っていてライオンに出くわした事があるのだが、とてもとても心はときめかなかった。当然か。

ザンビアにいた頃は公園の中を自転車で走り回っていたのだ。



サファリに出かけライオンを見ると見ないとではその満足度はまるっきり違ったものとなる。

ナイロビ国立公園では、大抵ライオンが見られ、満足させてくれるのだ。




このオスのライオンからちょっと離れたところに片目を怪我した大きなオスライオンがいた。

オス同士がこれだけ近くにいるという事は兄弟なのかな?



Lion Male flehmen reaction

オスライオン、フレーメン反応の顔


メスの尿をかぎつけたのかな?、フレーメン反応を起こしている顔。

生理的に起こる反応のようだ。



Lion male roars

重低音のライオンの遠吠えで叫ぶ顔



これだけの数のライオンを支えられる、とはそれだけエサとなる草食獣が豊富である証拠。ナイロビ国立公園の生態系、なかなか乙です。



Lion faced rhinos

公園のすぐ脇は住宅地、そんな住宅地のすぐ脇に広がるのがナイロビ国立公園。

ライオンとサイが多く見られる公園だ。


子連れサイの母親はライオンの接近に警戒、子をすぐ脇に呼び寄せやり過ごす。

ライオンもサイの威圧に押され道から脇にそれた。



Hippo and Rhinos with twilight Nairobi city

夜になると地上に出てきて草を食むカバ、後方左にいるのがサイ



日も暮れ、街に街灯が点る頃、夜行性の動物たちがだんだんと活動を活発に開始する。



急いで、ゲートが閉められる前に、公園から出なければ。


アフリカサファリ、一日が過ぎるのはあっという間だ。









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