森にたたず愛車Zephyr号
このブログを書いているのはアフリカを拠点に活動するフォトグラファー。
今回のブログは日本に帰ると乗っている自転車について紹介する。
筆者は自転車が大好き。
筆者は、学生時代に自転車で北海道を周ったほどに自転車が大好き。
それも2度。
最初の旅は、高校2年の夏、郵便配達のバイトで稼いだお金を貯め、ランドナータイプのミヤタ自転車を購入した。
リアサイドキャリアにサイドバッグ、さらにフロントバッグを取り付け、キャンプ道具一式を積めるようにし、持っていなかったキャンプ道具なども同時に取り揃えた。
全ては北海道への旅のため。
パッキングを済ませ、収まりきらない荷物は35リットルのザックに詰め込んだ。
船の予約はしていなかったのでキャンセル待ちとなったが、無事に苫小牧行きのさっぽろ丸に乗り込み、旅が始まった。
当時は東京港から、苫小牧行き、釧路行きの船便が出ていたのだ。
30時間の船旅、東京港を夜中に出発し、苫小牧には翌々日の朝6時に到着。
今思えば懐かしい思い出。
一回りといっても小回り、
周ったのは、苫小牧を出てから、襟裳岬、十勝、釧路、阿寒湖、摩周湖、知床そして、層雲峡、大雪山、旭川、札幌、支笏湖を回って再び苫小牧、期間は確か2週間、1600km+の行程。
襟裳岬では、アポイ山、層雲峡からは大雪山、黒岳に登ってお鉢平を一回り、黒岳キャンプ場で1泊した。
とても、今では無理そうな行程。
広大な大地と、野生動物との出会いに誘ってくれたのがこの自転車だ。
そんな旅を実現出来たのも自転車があったからこそ。
自らが駆動力となって移動する旅には、車やオートバイでは味わえない魅力がある。
あえぎながら登る峠道、登りきったときのその爽快さと、その後の軽快な下り坂。
エンジンノイズが無く、聞こえるのは耳を切る風切り音とタイヤと路面が接触する音そして自らの呼吸音。
とにかく爽快!
クロモリ、ロードバイクのご紹介
日本帰国時には下写真の自転車で日帰りライドを楽しんでいる。
購入したのは確か1998年。
オーダーメードで作ってもらったもの。
という事で、世界に一台しかない自分使用の自転車。
北海道を旅した自転車とは別の自転車。
ありがたい事に、いまでも実家で大事に保管してくれている。
再び乗るのが楽しみだ。
Zephyr、ロードレーサータイプ
今無き東京サイクリングセンター、吉祥寺から井の頭通りを東に1キロほど進んだところにあった自転車屋さんでオーダーメードで作ってもらったもの。
スポーツ自転車専門店としては1955年創業の老舗。
高校生の頃から、この自転車屋さんには、何か買うわけでもないのにお邪魔していた。
店内に飾られる、スポーツ車の数々を見て、近い将来、自分自身もオーダーメードで自転車を作る事を心に決めていた。
そんな夢を実現する事になったのは、ザンビアでの1年間の滞在を終えた後の1998年。
ロードレーサー自転車をオーダーメードした。
部品は全て指定せずお店のご主人にお任せした。
という事で、20万円の予算内での、100パーセント東京サイクリングセンターご主人セレクション。
フレームはもちろんクロモリ。
タイヤはチューブラタイヤを装着。
ペダルは、トークリップとトーストラップ。
金属製のトークリップが欲しかったのだが、既に手に入らず、プラスチック製。
ギアクランクはデュラエース、ブレーキはカンパニョロ製、その他いろいろな部品を組み合わせとなった。
サドルはその後交換している。
内側のギアクランクの48は大きすぎた、峠を登る度に後悔している。
ディーラーは確か21枚。
この組み合わせだと奥多摩周遊道路の7パーセントの傾斜が筆者にとっては限界。
この歯数を指定したのは筆者。
今度帰ったら、歯数の少ないギアクランクを手に入れようと思っている。
奥多摩周遊道路で
当時、お店のおやじさんには自転車談義、はたまたカメラ談義を楽しませていただいた。
談義というよりも講義に近く、自転車蘊蓄をいろいろと聞かせていただいた。
そんな講義を受けるため、何度もお店に足を運んだ。
最近の自転車、いらない機能ばかりが増え、メンテナンスがしにくくなってしかたがない!
カセット式になったら調整できないじゃないか!とか。
レースに出るのでなければ、全てはいらない機能ばかり。
自転車はシンプルで整備がしやすいほどかっこ良くて楽しい!
タイヤチューブのバルブはフレンチ式が、軽く空気が入るのでいちばんいい!とか。
こだわりの、老舗スポーツ自転車ショップのご主人の自転車に対する熱い想い、蘊蓄はいろいろとためになるものばかりだった。
また、ご主人がオランダ旅行で撮った写真とともに、ライカレンズの吐き出す印象的な写真の質感の魅力等、そんな話をしたのも思い出す。
本来はランドナータイプのツーリング、スポーツ車を作られていたお店。
でも、当時の筆者はランドナー自転車に既に乗っていたので、ロードレーサータイプでオーダーをお願いして作ってもらったのだ。
ロードバイクかな?どっちでもいいか。
残念ながら、東京サイクリングセンターは2008年12月に廃業してしまい、ご主人、板倉氏は10年ほど前に亡くなられてしまったと聞いた。
ご冥福をお祈りする。
このクロモリ、ロードバイクに乗っているといろんなところで声をかけられる。
このクロモリ、ロードバイクに乗っていると、いろんなところで声をかけられる。
今時のロードバイクとは違うみてくれ、かなり目立つ。
東京サイクリングセンターのZephyr号、知る人ぞ知る自転車のようだ。
上の写真は、宮ヶ瀬ダムに行った時に撮影した写真。
道中立ち寄ったコンビニで、自転車好きの方に声をかけられた。
なんともこの自転車を作っていたお東京サイクリングセンターを知っているという。
てな事で自転車談義で長話。
東京サイクリングセンターの板倉氏が亡くなられた事も、その方から聞いて知った。
板倉氏を知る彼としては、Zephyr号を見て、うれしくなり声をかけずにはいられなかったとの事。
後日、その方とは一緒にサイクリングを楽しんだ。
ヤマセミを探しに宮ガ瀬ダムに
日本に帰国した際に自転車では東京郊外、日帰り出来る場所に度々サイクリングに出かける。
毎度の事、背中にはカメラ道具一式を担いでのサイクリング。
一眼レフカメラと、望遠レンズ、三脚などを合わせるとだいたい10Kg以上背負って走る事になる。背中に背負う荷物のほうが自転車よりも重いな。
大抵、狙いは野鳥。
宮ヶ瀬ダムにはヤマセミが見られないかな?と出かけた。
重い思いをしても、シャッターチャンスにカメラを持っていない思いをするよりもずっと軽いのだ。
平地では、ロードバイクに乗る人たちと同スピードで走れても、登りに入るとあっという間に置いてけぼりにされる。
別に自分のペースでポタリングしているわけだが、サイクリストがいるとどうしてもペースが上がってしまう。
誰かの後ろに付けば、非常に楽だし。
この宮ヶ瀬の旅ではヤマセミは見れたものの、見れただけにとどまった。
この場所ではダムの建設中、ニホンザルの調査で何日も滞在した事もあるところでもある。
ダムが出来て当時とは景色が大きく変わってしまった。
交通量も信号も非常に少ない郊外の道をロードバイクで走るのはなんとも気持ちがいい。
チューブラタイヤの軽快さ、滑るように走ってくれる。
細いフレームのクロモリバイク、見てくれはなんともかっこいいな。
この後は気持ちのいい下り坂が待っているが、
その後の、交通量の多い道を走る事を考えると気が重い。
距離的にはかなり遠回りになるが、出来るだけ交通量の少ない道、という事で多摩川の土手を通って帰途に付いた。
都会とは思えないような広々とした空を仰ぎながら走る事が出来る河原の道はなんとも気持ちがいい。
こういった気持ちいい道も、オートバイや車では走れないのだ。
こんな気持ちのいい道を軽快に走れるのも自転車の特権。
オートバイや車で走ったとしても、自転車のように気持ちが良くはならないか。
なんか自転車について紹介しようと思っていたが、あまりまとまらない文章となってしまったが、今回はここら辺で。
とにかく自転車、オススメです。
自転車は軽車両、交通ルールはしっかりと守りましょう。
とりあえずはアップ!
今後、筆者の辿ったサイクリングコースなんかもブログで取り上げようかと思っています。
【関連記事】
Comments